長野高専の受験|倍率・偏差値・過去問・推薦入試・合格のポイントまとめ【高専受験】

高専コーチ

長野高専の受験について、倍率や偏差値、推薦入試と一般入試の違い、過去問の傾向、内申点対策、併願校戦略まで徹底解説します。長野高専を志望している中学生や保護者の方は、高専受験の準備を進める際にぜひ活用してください。

長野高専の入試の概要

長野高専はどんな高専か

長野工業高等専門学校(長野高専)は、長野市徳間716番地に位置する国立の高等専門学校です。全国に51校ある国立高専のひとつとして1965年に設立された歴史ある学校であり、長野県を代表する理工系教育機関として広く知られています。

長野高専では中学校卒業後の5年間で工学のスペシャリストを育成するカリキュラムが用意されており、座学だけでなく実験や実習を通じた実践的な教育が大きな特徴となっています。理工系の学びに強い関心を持つ生徒が長野県内外から集まっており、エンジニアや研究者を目指す中学生にとって魅力的な進学先のひとつです。

入学後は授業時間の中に専門科目が早い段階から組み込まれており、普通科高校とは異なる濃い学びが続きます。工学の世界に早くから飛び込みたいという気持ちを持つ生徒にとって、非常に充実した環境が整っています。

長野高専の学科と募集人員

長野高専は2022年度に学科を再編し、現在は工学科1学科で200名の学生を募集しています。入学後は1年次に共通の基礎科目を幅広く学び、2年次から情報エレクトロニクス系、機械ロボティクス系、都市デザイン系の3つのコースに分かれてそれぞれの専門分野を深めていく仕組みになっています。

以前は機械工学科・電子制御工学科・電気電子工学科・電子情報工学科・環境都市工学科という5学科体制でしたが、時代の変化やニーズに応じてワンデパートメント制へと移行しました。この変更によって、入学後に自分の適性や関心をじっくり見極めながら専攻を選べるようになっています。

募集定員は200名で、推薦選抜と学力選抜(一般入試)の2つの方式で選考が行われます。高専受験を検討している場合は、自分がどちらの入試方式に向いているかを早めに確認して対策の方向性を決めることが大切です。

長野高専の入試方式

長野高専の入試方式は推薦選抜と学力選抜(一般入試)の2種類に分かれています。推薦選抜は例年1月中旬ごろ、学力選抜は2月上旬ごろに実施されます。

推薦選抜は調査書と面接による選考で、出願するには中学3年時の9教科の評定合計が36以上という出願資格があります。これは5段階評価で9教科を合計したとき36点以上という意味で、平均評定4.0に相当します。全体的に安定した成績を維持している生徒が対象となります。

学力選抜(一般入試)では国語・数学・英語・理科・社会の5教科の筆記試験が課されます。長野高専では数学・英語・理科の3教科が2倍の配点となる仕組みになっており、理系3科目の重要性が特に高くなっています。2つの入試方式のどちらを選ぶかによって、準備の内容が大きく変わるため、入試方式の理解は高専受験の第一歩です。

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長野高専の偏差値と難易度

長野高専の偏差値の目安

長野高専の偏差値は65前後とされており、全国の国立高専の平均的な偏差値が61程度であることを踏まえると、やや高い水準に位置しています。長野県内の高校と比較した場合、長野高校や松本深志高校などの上位進学校と同等かそれに近いレベルと考えると理解しやすいです。

偏差値65という水準は、中学校の定期テストで安定して上位を維持し、特に数学・英語・理科の得点が高い生徒が受験する学校です。苦手科目をひとつ作らず全体的にバランスよく得点できる力が求められます。

なお長野高専の令和4年度学力選抜における平均合格点は895点満点中796.9点と報告されており、これは全体の約89%に相当する非常に高い水準です。高得点が求められる試験であることを念頭に置き、早い段階からしっかりと準備を進めることが大切です。

長野高専の難易度を普通科高校と比較

長野高専の偏差値65という水準は、長野県内の公立高校では長野高校や松本深志高校など最上位クラスの進学校と重なります。ただし、普通科高校の入試問題と高専入試の問題は出題形式や傾向が大きく異なるため、偏差値だけで単純に比較することには注意が必要です。

高専受験の筆記試験は国立高専機構が全国共通で作成した問題が使われており、長野県の公立高校入試とは異なる形式の問題が出題されます。特に数学では図形・関数・規則性を組み合わせた複合的な思考力が問われる問題が多く、計算力だけでなく論理的な考え方が必要です。

英語については長文の読解量が多く、リスニングも含まれるため総合的な英語力が試されます。普通科高校の入試問題と高専入試の問題を両方演習して、それぞれの出題形式に慣れておくことが高専受験を成功させるための効果的な準備になります。

長野高専に向いている受験生の特徴

長野高専への高専受験に向いているのは、理科や数学が得意でものづくり・プログラミング・設計など工学全般に興味を持つ中学生です。特定の教科だけが突出して得意というよりも、理系3科目をバランスよく得意とする生徒が合格しやすい傾向があります。

また高専の5年間一貫教育では、早い段階から専門的な内容を学ぶ機会が多く、学習への意欲と自己管理能力が求められます。普通科高校のように大学受験に向けた勉強をするスタイルではなく、専門分野を深めることに喜びを感じられる生徒に向いた環境です。

将来的にエンジニアや技術者として早期にキャリアをスタートさせたい、または大学への編入も視野に入れながら専門性を高めたいという目標を持つ生徒にとって、長野高専は非常に適した進学先です。工学や技術への具体的な興味・関心があるかどうかを、受験前に自分自身でしっかり確認しておきましょう。

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長野高専の倍率

長野高専の年度別倍率の推移

長野高専の入試倍率は年度によって変動しており、近年は全体的に低下傾向が見られます。令和7年度(2025年度)の入試では、推薦選抜・学力選抜ともに直近10年間で過去最少の志願者数となったと報告されています。

少子化の影響や、理工系に特化した進路への関心の変化などが要因として考えられています。それでも倍率は1倍を超えており、一定の競争が続いていることに変わりはありません。過去には最高倍率が1.84に達した年度もあり、年度によって難易度が変わることを念頭に置いておく必要があります。

高専受験を計画する場合は、最新年度の倍率だけで判断するのではなく、複数年度の推移を確認することが重要です。長野高専の公式サイトや国立高専機構の資料を通じて最新情報を常にチェックするようにしましょう。

長野高専の推薦入試の倍率

令和7年度(2025年度)の推薦選抜では、応募者114名に対して合格者113名で、実質倍率は1.01倍とほぼ全員が合格する状況でした。ただしこれは、出願資格として内申点の基準(評定合計36以上)が設けられており、その基準を満たした生徒だけが出願しているためです。

推薦入試の倍率が1倍に近い状況であっても、必ずしも全員が合格できるわけではありません。面接の内容や調査書の評価によって最終的な合否が決まるため、面接対策を怠らないことが大切です。長野高専への志望動機や工学・技術への関心を具体的に伝えられるよう準備しておくことが求められます。

推薦入試は1月中旬に実施されるため、中学3年生の夏ごろから準備を始めておくと余裕を持って臨めます。内申点の条件を満たせるかどうかを中学2年生のうちから意識して学習に取り組むことが、推薦入試突破の前提条件です。

長野高専の一般入試の倍率

令和7年度(2025年度)の学力選抜(一般入試)では、応募者113名に対して合格者89名で、実質倍率は1.27倍でした。出願者のうちおよそ4人に1人が不合格になる計算で、推薦入試と比較すると競争は厳しくなっています。

過去の倍率推移を見ると、学力選抜では2割から3割程度の受験者が不合格となる年度が多く、確実に合格するためには安定した学力が不可欠です。特に配点が2倍になる数学・英語・理科での高得点が合否を左右します。

一般入試は2月上旬に実施されます。試験当日に実力を発揮するためには、秋から冬にかけて過去問演習を十分に積み重ね、本番に近い形式での練習を繰り返すことが合格への鍵になります。倍率の数字だけに一喜一憂せず、しっかりとした準備を続けることが最も大切です。

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長野高専の入試科目と配点

長野高専の推薦入試の内容

長野高専の推薦選抜は、調査書(内申点)と面接によって選考が行われます。学力試験は課されないため、中学校での授業の成績と面接での受け答えが評価の中心となります。

出願資格は中学3年時の9教科の評定合計が36以上であることです。9教科を5段階評価で合計したとき36点以上という意味で、おおよそ4教科で評定5、残り5教科で評定4という成績が目安になります。内申点を安定的に積み上げることが推薦入試突破の第一条件です。

面接では長野高専への入学動機、工学や技術への関心、将来の目標などが問われます。面接時間は短いことが多いですが、簡潔かつ具体的に自分の考えを伝えられるよう準備しておくことが重要です。学校の先生と面接練習を繰り返し、本番で緊張せずに話せるよう十分に準備を進めましょう。

長野高専の一般入試の内容

学力選抜(一般入試)では国語・数学・英語・理科・社会の5教科の筆記試験が行われます。長野高専では、この5教科のうち数学・英語・理科の3教科の得点が2倍に換算される配点制度が採用されています。

試験問題は国立高専機構が全国の国立高専共通で作成したものが使用されます。普通科高校の入試問題とは出題傾向が異なるため、長野高専を受験する場合は高専専用の過去問を活用して対策を進めることが必要です。

また調査書についても学力試験と同様に、数学・英語・理科の3教科の評定が2倍に換算されます。調査書と学力試験の両方が合否判定に含まれるため、日頃の学習を怠らず内申点を積み上げることと学力試験への準備を同時に進める必要があります。この2つを並行して取り組むことが高専受験成功の重要なポイントです。

長野高専の面接や内申点の扱い

長野高専の学力選抜では、学力試験の成績と調査書を総合的に評価して合否が決定されます。試験の点数だけで合否が決まるわけではなく、中学校3年間の成績が記録された調査書も重要な評価材料になっています。

特に数学・英語・理科の3教科は、学力試験でも調査書でも2倍の配点が与えられています。この3教科で高い評定を取ることが合格可能性を大きく高めることに直結します。逆にこの3教科で評定が低い場合は、全体の得点に大きなマイナスの影響が出るため注意が必要です。

推薦選抜では調査書が選考の主な材料となり、内申点の水準が出願資格にも合格の可能性にも直接影響します。中学1年生のころから定期テストに真剣に取り組み、授業態度や提出物を丁寧にこなしていくことが、長野高専合格への地道な近道です。

長野高専の過去問傾向

長野高専の数学の傾向と対策

長野高専の数学の入試問題は、国立高専共通の問題が使用されます。問題は大問4題で構成されており、大問1は複数の分野から出題される小問集合です。大問2以降は方程式・関数・図形・規則性などの分野から出題され、後ろの問題ほど難易度が上がる構成になっています。

大問1の小問集合は全体の得点の約40%を占めるとされており、ここでのミスは合否に大きく影響します。基本的な計算問題や公式の応用を確実に解けるよう、基礎の徹底が最優先課題です。

大問2以降では複数の分野を組み合わせた思考力を問う問題が出題されます。近年はプログラムを題材にした問題や、会話文の読み取りを通じて数学的思考を問う形式も登場しています。図形の問題では証明問題も出題されるため、論理的な記述ができるよう繰り返し練習しておくことが大切です。過去問を解き終えた後は間違えた問題を丁寧に分析し、弱点を潰していく学習サイクルを続けることが実力向上につながります。

長野高専の英語の傾向と対策

高専受験の英語では長文読解問題が中心となっており、比較的長い英文を読んで内容を理解する力が求められます。文章量が多いため、読むスピードを意識した演習が欠かせません。時間内に解き終えるための読解トレーニングを日常的に積み重ねることが重要です。

リスニング問題も出題されるため、日頃から英語の音声に慣れておく必要があります。中学校レベルの文法・語彙を確実に習得した上で、長文読解に慣れるための練習を積み重ねることが効果的な対策です。

英作文問題については、自分の考えを英語で表現する力が求められます。決まった表現を丸暗記するだけでなく、伝えたい内容を自分なりの言葉で書けるよう練習することが重要です。英語は配点が2倍になる科目であるため、得点源にできるよう重点的に取り組むことを強くおすすめします。リスニング・読解・英作文の3つをバランスよく練習し、総合的な英語力を高めていきましょう。

長野高専の理科の傾向と対策

高専入試の理科では、物理・化学・生物・地学の4分野から幅広く出題されます。単純な知識問題だけでなく、計算問題や実験の考察を問う問題が多いため、理解を重視した学習が必要です。

物理分野では電流・電力・力学などの計算問題が頻出で、公式の正確な使い方を身につけておく必要があります。化学では化学式や化学反応式の扱い、質量に関する計算なども出題されます。生物・地学分野はしっかりとした知識の整理が得点につながります。

理科は数学と同様に配点が2倍になる重要科目です。苦手な分野を放置せず、4分野をバランスよく学習することが高得点への鍵です。過去問を活用して出題傾向を把握し、弱点分野を集中的に補強する学習計画を立てることが合格への近道になります。理科の学習においても、解説をしっかり読んで理解を深めることを優先しましょう。

長野高専に合格するための勉強法

長野高専の受験勉強を始める時期

長野高専の高専受験に向けた準備は、中学2年生の後半から始めることが理想的です。特に推薦入試を目指す場合は内申点の積み上げが欠かせないため、中学1年生から定期テストや授業態度に意識を向けておくことが大切です。

中学3年生になってから本格的な受験勉強を始める場合、夏休みを最大限に活用することが重要です。この時期に中学1・2年生の範囲を総復習し、基礎を固めてから秋以降に高専の過去問演習に移行するのが一般的な流れです。

高専入試の問題は公立高校の入試問題とは形式が異なるため、早い段階から高専専用の教材や過去問に触れておくことが有効です。志望校を長野高専に決めたら、できるだけ早く高専入試の出題傾向を把握して対策を進めることが合格への近道です。時間を無駄にしないためにも、早期から計画的に準備を始めましょう。

長野高専の内申点対策

長野高専の入試では調査書(内申点)が合否判定において重要な役割を果たします。特に数学・英語・理科の3教科は2倍に換算されるため、この3教科で高い評定を取ることが最優先です。

内申点を上げるためには定期テストで高得点を取ることに加え、授業中の積極的な姿勢や提出物の丁寧な提出が求められます。定期テストは試験範囲が明確なため、計画的に学習すれば短期間で成果が出やすい部分です。中間・期末テストの前には十分な準備期間を確保して取り組みましょう。

また実技教科(音楽・美術・技術家庭・保健体育)の評定も調査書に含まれます。実技が得意でない場合でも、授業への取り組み姿勢や提出課題の完成度を高めることで評定を改善できる余地があります。9教科すべてを意識した学校生活を送ることが、内申点全体の底上げにつながります。特に中学3年時の評定が重点的に評価される点を忘れないようにしましょう。

長野高専の過去問演習の進め方

長野高専を目指すにあたって、過去問演習は受験勉強の核心部分です。国立高専機構のウェブサイトでは過去の学力試験問題が公開されており、無料でダウンロードして活用することができます。市販の高専入試過去問集も複数出版されているため、活用することをおすすめします。

過去問演習は中学3年生の秋、10月ごろから始めるのが一般的なタイミングです。最初は時間を気にせずに問題を解き、解けなかった部分を丁寧に復習することで自分の弱点を発見することが目的です。11月以降は本番と同じ時間制限の中で解く練習を繰り返し、得点力と時間配分の感覚を磨いていきます。

過去問は少なくとも5年分以上を解くことが目安です。同じ問題を繰り返すだけでなく、なぜ間違えたかを分析して類似問題に取り組むことで応用力を高めることができます。過去問演習は単なる点数確認の場ではなく、弱点発見と補強のサイクルとして活用することが、合格への実力を着実に積み上げる方法です。

長野高専の併願校戦略

長野高専と併願しやすい公立高校

長野高専を受験する場合、公立高校の入試日程と重複しない範囲で併願校を設定することができます。高専の推薦入試は1月中旬、学力選抜は2月上旬に行われますが、長野県の公立高校後期選抜は3月上旬に実施されるため、スケジュール的に重なりません。

長野高専と同程度の学力レベルを持つ生徒が受験する公立高校としては、長野高校や屋代高校(理数科)、松本深志高校などが挙げられます。これらの学校は偏差値65前後の水準であり、長野高専と近い学力帯の受験生が集まっています。

ただし公立高校と高専では入試の内容が異なります。長野県の公立高校入試と高専入試の両方に対応した勉強を進める場合、どちらかの準備がおろそかにならないよう学習計画を丁寧に立てることが必要です。塾や家庭教師を活用する場合は、高専入試の対策に対応できるかどうかを事前に確認しておきましょう。

長野高専と併願しやすい私立高校

長野高専の学力選抜が万一不合格だった場合に備えて、私立高校を安全校として設定しておくことは非常に大切な戦略です。長野県内の私立高校の多くは2月から3月にかけて入試を実施しており、高専入試の結果を確認してから受験校を絞り込めるケースもあります。

長野県内の私立高校では、長野日本大学高校・文化学園長野高校・東海大学付属諏訪高校などが受験しやすい選択肢として挙げられます。自分の学力レベルと比較しながら、合格可能性の高い学校を安全校として確保しておくことで、受験全体の心理的な安定感が生まれます。

私立高校を選ぶ際は、将来の進路や学校の環境が自分に合っているかを確認することも大切です。高専受験への本命は長野高専として、併願校はあくまで安全策として位置づけるのが一般的な考え方です。本命校に集中しながらも万全の備えを整えることが、悔いのない受験につながります。

長野高専と普通科高校で迷う場合の考え方

長野高専か普通科高校かで迷っている中学生や保護者の方は多くいます。判断のポイントは、将来エンジニアや技術者として専門的なキャリアを歩みたいかどうかにあります。

高専に進学すると5年間の専門教育を受け、卒業後は就職するか大学3年次に編入するという選択肢があります。一方、普通科高校に進学した場合は3年間の一般教育を経て大学受験に臨む王道のルートになります。文系・理系どちらの進路にも対応できる柔軟性があるのは普通科高校の特徴です。

高専は入学後に専門分野が限られてくるため、入学前に工学・理工系への興味関心が明確であることが重要です。将来の方向性がまだ漠然としている場合は、普通科高校で幅広く学んでから進路を決める選択も十分に合理的です。高専受験を決める前に、実際に長野高専のオープンキャンパスや学校説明会に参加して学校の雰囲気を肌で感じてみることをおすすめします。

長野高専の学費と学生生活

長野高専の学費と寮費

長野高専の入学料は84,600円、授業料は年額234,600円となっています。国立高専の授業料は私立高校や私立大学と比べて大幅に安く設定されており、経済的な負担が比較的小さいのが特徴のひとつです。なお1年生から3年生については高等学校等就学支援金の対象となり、条件を満たせば授業料の一部または全額が支援されます。

寮費については、入寮する場合の寄宿料は1人部屋(個室)が月800円、2人部屋が月700円という非常に低い金額ですが、これに加えて月額6,000円程度の運営費、エアコン使用料として月4,100円、ネットワーク利用料として月1,000円程度が別途かかります。

食費については給食業者が1日3食を提供するサービスを利用でき、1日あたり1,600円程度、月額にすると48,000円程度が目安となっています。総合的に見て、寮に入った場合でも一般的なアパート暮らしと比べてかなり安く生活できるのが長野高専の寮の大きなメリットです。入学前に学費と生活費の総額を確認し、家庭での計画を立てておくことが安心につながります。

長野高専の寮生活と通学

長野高専の学生寮は校内に位置しており、校舎まで徒歩2分という近さです。定員は544名で入寮者は毎年400名以上にのぼっています。特に遠方から進学する場合や通学に1時間半以上かかる場合は、寮への入居が勧められています。

寮の生活スタイルは、1年生と2年生は同学年の2人部屋で生活します。3年生以上になると1人部屋になり、プライバシーが確保された環境で過ごすことができます。寮では朝昼晩の食事が提供されるため、食事の準備に時間を取られることなく学習や部活動に集中できる環境が整っています。

通学については、JR信越本線・しなの鉄道北しなの線の三才駅から徒歩約15分、長野電鉄の朝陽駅から自転車で約10分、長電バスの高専バス停から徒歩1分でアクセスできます。長野市内から自転車や電車を組み合わせて通う生徒もおり、通学・寮入居どちらの方法でも通いやすい立地環境が整っています。

長野高専の部活と学校生活

長野高専では運動系・文化系を合わせて46団体の部活動や同好会が活動しており、多彩な活動の中から自分に合ったものを選ぶことができます。運動系ではサッカー・バスケットボール・テニス・水泳・柔道などが、文化系ではロボット研究部・プログラミング同好会・吹奏楽部・写真部などが活動しています。

部活動の時間は平日16時30分から18時30分までで、1週間に最大5日の活動が認められています。高専は授業の内容が濃く実験や実習のレポートなど課題も多いですが、部活動との両立も十分に可能な環境が整っています。

高専の学校行事としては体育祭や文化祭(高専祭)のほか、全国高専ロボットコンテストや全国高専プログラミングコンテストへの参加もあり、専門技術を活かした大会で活躍する学生も多くいます。入学後は授業・実験・部活動・学校行事が組み合わさった充実した学校生活を送ることができます。高専ならではの環境でさまざまな経験を積めることも、長野高専の魅力のひとつです。

長野高専の進路と就職実績

長野高専から大学編入を目指す進路

長野高専の卒業生のうち約40%が進学を希望しています。進学先としては長野高専の専攻科や大学3年次への編入学が主な選択肢となります。高専卒業生は大学3年生として編入できる制度が整備されており、主要な国立大学への編入実績が毎年積み重ねられています。

主な編入先としては長野高専専攻科のほか、長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学といった技術系国立大学、信州大学・金沢大学・新潟大学・千葉大学・東京農工大学・福井大学・山梨大学・電気通信大学・東北大学筑波大学・東京工芸繊維大学など、多数の国立大学への編入実績があります。

高専からの大学編入は普通科高校から大学受験で入学するルートとは異なり、専門科目の実力が重視されます。在学中から専門分野を深く学んでいるため、編入試験では専門知識の高さが評価される点が高専生の強みです。大学進学を目指しながら高専で専門性を磨くというルートは、理工系への道を確実に開く方法のひとつとして多くの卒業生が選んでいます。

長野高専の就職実績と主な就職先

長野高専の卒業生のうち約56%が就職を希望しており、就職内定率はほぼ100%を誇っています。就職を希望する学生1人に対して県内外から約20社の求人が届く状況で、エンジニアとしての需要の高さを示しています。

主な就職先には東海旅客鉄道・中部電力・東日本旅客鉄道・東京電力ホールディングスなどのインフラ企業、本田技研工業・SUBARUなどの自動車メーカー、ファナック・セイコーエプソン・キヤノンメディカルシステムズなどの精密機器・電気機器メーカー、JALエンジニアリング・NTTデータフロンティアなどのIT・サービス企業が名を連ねています。

県内就職では長野オートメーション・KOA・竹内製作所・エプソンアヴァシスなど地元を代表するメーカーへの就職実績もあります。長野県の地場産業を支える製造業が多く、地元で就職したい学生にとっても選択肢が豊富に用意されています。就職希望者のうち県内就職を選ぶ割合は約40%となっており、地元に根ざした就職も十分に実現できる環境です。

長野高専卒業後の進路選択

長野高専を卒業した後の進路は、就職と進学の大きく2つに分かれます。就職の場合は5年間で培った専門技術を武器に即戦力エンジニアとして企業に就職するルートです。高専卒業生は大卒と比べて若い年齢で就職するため、早い段階でキャリアを積み始めることができます。

進学の場合は長野高専の専攻科で2年間さらに専門教育を受けるか、全国の大学の3年次に編入して学士号を取得するかという選択肢があります。専攻科では実践的な研究活動に取り組みながら技術者としての力を高めることができ、修了後は大学院進学を目指す学生もいます。

就職か進学かは、在学中に学習や研究を経験する中で方向性が定まってくることが多いです。長野高専では3年生ごろから就職・進学に関するガイダンスが行われ、担任教員や就職担当スタッフによるサポートが充実しています。早いうちから将来像を意識しながら在学中の活動に取り組むことで、卒業後の進路選択がよりスムーズになります。

よくある質問

長野高専の推薦入試を受けるためにはどのくらいの内申点が必要ですか。

長野高専の推薦入試に出願するためには、中学3年時の9教科の評定合計が36以上であることが条件とされています。これは9教科を5段階評価で合計したときに36点以上という意味で、平均評定が4.0に相当します。たとえば9教科のうち4教科で評定5、残り5教科で評定4という成績が基準の目安になります。この基準は毎年度の募集要項で確認することが必要ですので、出願前に必ず最新の情報を確かめるようにしてください。

長野高専の一般入試では何教科の試験がありますか。また配点に特徴はありますか。

学力選抜(一般入試)では国語・数学・英語・理科・社会の5教科の試験が課されます。長野高専では数学・英語・理科の3教科が試験の得点でも調査書の評定でも2倍に換算される特別な配点制度が設けられています。この3教科で高い成績を取ることが合格への大きなカギになります。残りの国語・社会も総合得点に影響するため、5教科すべての準備を怠らないようにすることが大切です。

長野高専に合格するための偏差値の目安はどのくらいですか。

長野高専の偏差値は65前後が目安とされています。これは長野県内の公立高校の中でも最上位クラスの水準に相当します。ただし高専の入試問題は公立高校とは問題形式が異なるため、偏差値の参考とともに高専専用の過去問で実際の出題傾向を把握することが重要です。模擬試験の偏差値だけに頼らず、過去問の得点率を指標にした対策が高専受験では有効です。

長野高専に入学したら必ず寮に入らなければなりませんか。

長野高専の寮は必須ではありません。学校の近くや通学可能な範囲に住んでいる生徒は自宅から通学することができます。交通手段としては三才駅からの徒歩、朝陽駅からの自転車、バスなどが利用されています。遠方から通学する場合や通学時間が1時間半以上かかる場合は、寮への入居が勧められています。寮に入ることで食事の心配なく学習に集中できる環境が整っているため、遠方から受験を考える場合は寮の利用を積極的に検討することをおすすめします。

長野高専を卒業した後の進路はどのようなものがありますか。

長野高専の卒業後は主に就職と進学のどちらかを選ぶことになります。就職を希望する場合の内定率はほぼ100%で、製造業・インフラ・IT分野を中心に全国の主要企業への就職実績があります。進学を希望する場合は、長野高専の専攻科への進学か全国の国立大学の3年次への編入学というルートが用意されています。卒業生の約56%が就職を選び、約40%が進学を選んでいます。入学後の学習や研究活動の中で自分の方向性を見つけていくことができる環境が整っています。

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