鈴鹿高専の入試の概要
鈴鹿高専はどんな高専か
鈴鹿工業高等専門学校(鈴鹿高専)は、三重県鈴鹿市に位置する国立の高等専門学校です。1962年の設立以来、60年以上にわたって実践的なエンジニアを育成してきた歴史ある学校で、三重県内で唯一の国立高専として知られています。
全国に51校ある国立高専のひとつとして、独立行政法人国立高等専門学校機構に所属しています。高校と大学の教育を一体化した5年間の一貫教育が特徴で、入学当初から専門的な技術と理工学の基礎を学べる環境が整っています。
鈴鹿高専を高専受験で志望する中学生の中には、三重県内だけでなく愛知県や岐阜県など東海地方全域からの受験生も含まれます。ロボコンやプログラミングコンテストなどの全国大会にも積極的に参加しており、技術者としての実践力を在学中から養える点が大きな魅力です。
鈴鹿高専の学科と募集人員
鈴鹿高専には、機械工学科・電気電子工学科・電子情報工学科・生物応用化学科・材料工学科の5つの学科があります。各学科の募集定員はそれぞれ40名で、5学科合計で毎年200名が入学します。
機械工学科では機械の設計や製造に関する知識と技術を学び、幅広い産業分野に対応できるエンジニアを育成しています。電気電子工学科では電力システムや電子回路を中心に学び、電子情報工学科ではコンピュータや情報通信寄りの専門内容も学習します。
生物応用化学科はバイオテクノロジーや化学の応用分野を学ぶ学科で、医療・食品・環境などの業界への就職実績があります。材料工学科では金属・高分子・セラミックスなどの材料の性質と加工技術を学びます。各学科とも定員が40名と少人数のため、教員との距離が近く、丁寧な指導を受けやすい点が特徴です。
鈴鹿高専の入試方式
鈴鹿高専の入試方式は、推薦選抜・学力選抜・帰国子女選抜の3種類です。一般的な受験生が選ぶのは推薦選抜か学力選抜のどちらかになります。
推薦選抜は各学科定員の約40%が募集枠となっており、1月中旬頃に実施されます。推薦入試は専願のため、合格した場合は必ず入学することが求められます。学力選抜(一般入試)は2月上旬頃に実施される全国共通の高専入試で、国語・数学・理科・英語・社会の5教科が出題されます。
学力選抜は県内の公立高校との日程が重ならないため、三重県の公立高校との併願が可能です。早めに合否が出る推薦入試に挑戦しつつ、学力選抜の対策も並行して行うことが、高専受験を有利に進める上で効果的な戦略となります。
鈴鹿高専の偏差値と難易度
鈴鹿高専の偏差値の目安
鈴鹿高専の偏差値はおおよそ60から65の範囲とされており、学科によって若干の差があります。全体としては60台前半から中盤が目安で、三重県内の高専としては唯一の国立高専であることから、県全域から優秀な受験生が集まります。
偏差値の数値はあくまで目安であり、学力選抜では内申点も含めた総合評価で合否が判定されます。また、試験問題には傾斜配点があり、理数英の3教科が特に重視されるため、普通科高校入試とは評価のしくみが異なります。
高専受験に向けた偏差値の目標設定をする際には、単純に数値を参考にするだけでなく、実際の過去問を解いて自分の実力を把握することが重要です。偏差値の届いていない受験生でも、理数英の対策を集中的に行うことで合格に近づけるケースも少なくありません。
鈴鹿高専の難易度を普通科高校と比較
鈴鹿高専の偏差値60から65という水準は、三重県内の公立高校でいえば四日市高校や津高校など、県内でも上位に位置する進学校と同等の難易度に相当します。ただし、高専入試と普通科高校入試では問題の傾向が異なるため、同じ尺度で単純に比較することはできません。
高専入試の大きな特徴は、数学・理科・英語の3教科に1.5倍の傾斜配点がかかることです。この傾斜配点により、理数系が得意な受験生が高い得点を狙いやすい入試構造になっています。国語や社会が苦手でも、理数英の得点でカバーできる可能性があるため、理数系に強い生徒にとっては取り組みやすい面があります。
三重県の進学校を目指す受験生と同等またはそれ以上の基礎学力が求められますが、理数英を重点的に対策することで合格の可能性を高められるのが高専入試の特性です。普通科高校入試との違いを理解した上で、適切な対策を積み重ねることが大切です。
鈴鹿高専に向いている受験生の特徴
鈴鹿高専に向いているのは、数学や理科が好きで、将来はエンジニアや技術者として活躍したいという気持ちを持っている中学生です。高校から大学へと進む一般的なルートとは異なり、早い段階から専門技術を身につけたいという意欲がある人にとって理想的な環境が整っています。
ものづくりやプログラミング、実験・研究などに強い関心を持っている生徒も、鈴鹿高専の学習内容に自然と馴染んでいけるでしょう。授業では専門科目の割合が高く、高校よりも速いペースで学習が進むため、自分から積極的に学ぶ姿勢も求められます。
大学3年次への編入というルートを見据えながら専門性を高めたい人、または就職を早期に実現して技術者として社会に出たいという目標を持っている人にも、鈴鹿高専は最適な選択肢です。5年間という在学期間を通じて専門分野を深めていきたいという意欲があれば、充実した学生生活を送れる環境が待っています。
鈴鹿高専の倍率
鈴鹿高専の年度別倍率の推移
鈴鹿高専の学力選抜における倍率は、近年の平均で約1.78倍前後で推移しています。年度や学科によって差が生じることがあり、特定の学科では2倍を超えるケースもありますが、全体として安定した競争率が続いています。
倍率は毎年変動するため、受験を考える際には鈴鹿高専の公式サイトに掲載されている入試統計情報を確認することが大切です。年度別の受験者数や合格者数、学科ごとの倍率推移が公開されているため、志望学科の傾向を事前に把握できます。
定員割れが生じることはほとんどなく、毎年一定の競争が行われています。倍率が高い年度でも基礎学力をしっかり身につけた上で高専専用の対策を行えば、十分に合格を目指せる入試であるといえます。
鈴鹿高専の推薦入試の倍率
推薦選抜の倍率は学力選抜よりもやや高くなる傾向があります。各学科定員の約40%の枠に対して、出願条件を満たした受験生が集まるため、倍率が上がりやすい構造になっています。
推薦選抜に出願できるのは、中学3年間の9教科の評定合計が110以上(評定平均4.1以上)を満たした生徒に限られます。出願基準を超えていても合格が確約されるわけではなく、内申書と面接の内容が合否を左右するため、事前の面接対策が非常に重要です。
推薦入試の結果は1月中旬頃に出ます。合格できれば早期に進路が確定しますが、不合格となった場合でも学力選抜への挑戦は続けられます。推薦入試を目指す受験生は、面接の準備と並行して学力選抜の勉強も怠らないようにすることが大切です。
鈴鹿高専の一般入試の倍率
一般入試(学力選抜)の倍率は、年度や学科によって差があるものの、全体平均として1.5倍から2.0倍程度で推移しています。機械工学科や電子情報工学科は受験者が多い傾向がありますが、どの学科も毎年一定数の受験生が集まっています。
高専の学力選抜は全国共通の高専入試問題が使用されます。三重県の公立高校入試と試験日程が重ならない点も受験しやすい理由のひとつで、公立高校を本命にしながら鈴鹿高専を早期合格のターゲットとして受験する生徒も見られます。
複数年のデータを見ると、特定の学科だけが突出して高倍率になるケースは少なく、全学科がバランスよく受験生を集めています。受験する学科は自分の興味・関心を最優先に選ぶことが、入学後の学習意欲を保つ上でも重要な判断となります。
鈴鹿高専の入試科目と配点
鈴鹿高専の推薦入試の内容
推薦選抜では学力試験は実施されず、調査書(内申書)と面接の結果を総合的に判断して合否が決まります。出願には中学3年間の9教科の評定合計が110以上(評定平均4.1以上)という条件があり、この基準を満たした生徒だけが出願できます。
面接は個人面接が基本で、志望動機・将来の目標・中学校での学習や活動内容などについて質問されます。自分がなぜ鈴鹿高専に入学したいのか、エンジニアや技術者としてどんな仕事をしたいのかを、自分の言葉で具体的に語れるよう準備しておくことが大切です。
面接では志望動機の明確さや積極性・論理的な表現力が見られます。緊張せずに話すためにも、学校の先生や家族を相手に事前の面接練習を繰り返し行っておくと、当日も落ち着いて臨めます。内申点の条件が高いことから、3年間を通じた安定した成績の維持が推薦入試の第一条件です。
鈴鹿高専の一般入試の内容
一般入試(学力選抜)では、国語・数学・理科・英語・社会の5教科の学力試験が実施されます。配点は、数学・理科・英語の3教科に各100点満点に対して1.5倍の傾斜配点が適用され、国語と社会はそれぞれ100点満点の通常配点で計算されます。
傾斜配点を考慮すると、数学・理科・英語の3教科の配点合計は最大450点となり、国語と社会の合計200点と合わせた合計650点満点の換算になります。この得点比率から、数学・理科・英語の3教科が合否に大きく影響することがわかります。
問題は全国共通の高専入試問題が使用されるため、三重県の公立高校入試とは出題傾向が異なります。公立高校入試の問題集だけでなく、高専専用の問題集や過去問に取り組んで、出題形式への慣れを積み重ねておくことが合格への大切な準備となります。
鈴鹿高専の面接や内申点の扱い
一般入試(学力選抜)では学力試験の成績に加えて、学校長から提出される調査書の内容も総合的に考慮されます。内申点は合否に影響する要素のひとつですが、学力試験の比重が大きいため、まず筆記試験で高得点を取ることを優先して対策を進めることが基本です。
推薦選抜では内申点と面接が最も重要な評価の軸となります。特に面接では、志望動機・理数系への関心・学校生活への取り組みが問われるため、自分の言葉で丁寧に伝える練習を繰り返しておくことが不可欠です。
調査書には定期テストの成績だけでなく、部活動や委員会活動、表彰歴なども記載されます。特に推薦選抜では、学習面以外の取り組みも評価の対象となるため、授業への参加態度・提出物の丁寧さ・課外活動への積極性など、日頃の学校生活全般を大切にしていくことが内申点向上につながります。
鈴鹿高専の過去問傾向
鈴鹿高専の数学の傾向と対策
鈴鹿高専の数学は全国共通の高専入試問題が使用されます。中学校の数学の全範囲から出題され、計算問題・方程式・関数・図形分野が頻出です。難易度は三重県の公立高校入試よりも高い問題が含まれることがあり、思考力を問う応用問題にも対応できる実力が求められます。
数学は傾斜配点で1.5倍になる最重要科目のひとつです。基礎的な計算力を確実に身につけた上で、過去問演習を通じて時間配分の感覚を養うことが合格への近道となります。特に関数と図形分野は複合的な出題も多いため、基本の理解を固めた上で応用問題に取り組む流れが効果的です。
対策として、まず中学3年間の教科書の内容を確実に仕上げた後に、高専専用の過去問集に取り組む順序が理想的です。公立高校入試の問題だけでなく高専入試の問題に特化して演習を積むことで、出題傾向への対応力が高まっていきます。
鈴鹿高専の英語の傾向と対策
英語も傾斜配点で1.5倍になる重要科目です。長文読解・英作文・リスニングなど幅広い形式で出題されます。特に長文の分量が多く、速読力と正確な読解力が求められるため、日頃から英文を読む習慣をつけておくことが重要です。
英語対策の出発点は、単語力と文法の基礎をしっかり固めることです。中学校で習う文法事項を確実に理解した上で、長文問題の演習を積み重ねていきましょう。リスニングも高専入試では出題されるため、英語の音声教材やリスニング用の問題集を使って、日頃から聞く力を養っておくことが有利に働きます。
英語は取り組み方によって大きく得点差がつきやすい科目です。苦手意識がある場合は早めに取り組みを始めて、基礎から丁寧に力をつけていくことで、試験本番に向けて確実な得点源に育てることができます。
鈴鹿高専の理科の傾向と対策
理科も1.5倍の傾斜配点がかかる重要科目です。物理・化学・生物・地学の各分野からバランスよく出題されます。計算を伴う物理や化学の問題が特に頻出で、単純な知識の暗記だけでなく、原理を理解した上で問題を解く力が問われます。
理科の対策では、各分野の基本的な概念をしっかり理解することから始めましょう。公式の丸暗記ではなく、なぜその公式が成立するのかを理解することで、応用問題にも柔軟に対応できるようになります。実験の手順や結果に関する問題も出題されるため、教科書の実験内容も丁寧に確認しておくことが大切です。
過去問を解いて間違えた問題は、解説をじっくり読んで理解した後に、教科書や参考書で関連する内容を確認する習慣をつけると着実に実力が伸びていきます。高専の理科は思考力を問う問題も多いため、理解を重視した学習スタイルを意識して取り組んでください。
鈴鹿高専に合格するための勉強法
鈴鹿高専の受験勉強を始める時期
鈴鹿高専の受験勉強を始める理想的な時期は、中学2年生の後半から中学3年生の春にかけてです。推薦選抜を目指す場合は、内申点の基準を満たすために中学1年生の時点から成績を意識した取り組みが必要です。
中学2年生のうちに、苦手科目の洗い出しと基礎固めをひと通り終わらせておくと、中学3年生からの受験対策が無理なく進みます。特に数学と理科は積み重ね型の教科であるため、早い段階から継続的に学ぶほど力がつきやすくなります。
中学3年生の夏休みが本格的な受験勉強のピークとなります。夏休みまでに中学全範囲の基礎をひと通り終え、夏休み以降は過去問演習と弱点補強を中心に学習スケジュールを組んでいく流れが合格に向けた理想的な取り組み方です。
鈴鹿高専の内申点対策
推薦選抜を目指す場合、9教科の評定合計110以上(評定平均4.1以上)が出願条件となります。この水準を3年間維持するためには、各教科で4以上の評定を安定して取ることが求められます。
内申点を高めるためには、定期テストで安定した得点を取ることが最重要です。テスト前の1から2週間はテスト範囲を重点的に復習し、高得点を目指す習慣をつけていきましょう。また、授業中の態度・提出物の内容・積極的な発言なども評定に影響するため、日頃の授業への取り組み方そのものが内申点対策になります。
一般入試を目指す場合でも調査書が提出され、学力試験の成績と合わせて総合評価されます。学力試験ほどの比重ではありませんが、内申点が高いほど合格の可能性は高まるため、学力試験対策と並行して成績維持への意識を持ち続けることが大切です。
鈴鹿高専の過去問演習の進め方
高専受験において過去問演習は欠かせない学習法のひとつです。鈴鹿高専の学力選抜は全国共通問題が使用されるため、国立高等専門学校機構の公式ウェブサイトで公開されている過去問を積極的に活用してください。
過去問演習を始める目安は、中学3年生の夏休みが終わる頃から秋にかけてです。それ以前は基礎知識の定着に集中し、十分な基礎ができた上で過去問に取り組むと最大限の効果が得られます。いきなり過去問から入っても基礎が固まっていないと解けない問題が多くなり、かえって自信を失うことにもなりかねません。
過去問を解く際には、実際の試験と同じ時間で解くことを習慣にしましょう。解いた後は必ず採点と見直しを行い、間違えた問題の原因を分析して弱点を明確にしてください。そこから教科書や参考書に戻って関連内容を確認し、同じミスを繰り返さないよう改善を重ねる学習サイクルを続けることが、合格への最も確実な道となります。
鈴鹿高専の併願校戦略
鈴鹿高専と併願しやすい公立高校
鈴鹿高専の学力選抜は、三重県の公立高校受験との併願が可能です。高専の試験は2月上旬頃に実施され、3月に行われる公立高校入試と日程が重ならないため、両方を受験することができます。
鈴鹿高専と同等の学力水準に位置する公立高校としては、四日市高校・津高校・四日市南高校などが挙げられます。鈴鹿高専を受験する生徒の多くは、偏差値60台の公立進学校を公立の第一志望として設定しているケースが一般的です。
公立高校を本命に据えながら、鈴鹿高専の合格を早期に確保してから3月の公立入試に臨む戦略は、精神的な余裕を持って受験できるメリットがあります。高専合格を安全圏として持った上で公立高校に挑戦できるため、受験全体のリスクを下げる効果的な方法となります。
鈴鹿高専と併願しやすい私立高校
鈴鹿高専と私立高校を組み合わせる場合、三重県内では鈴鹿高校・皇學館高校・津田学園高校などが選ばれるケースが見られます。私立高校の入試は公立高校や高専よりも早い時期に実施されることが多く、先に合格を確保しておくことで本番の緊張感を和らげる効果があります。
私立高校を滑り止めとして確保しながら、鈴鹿高専と公立高校の両方に挑戦するという三校受験の形は、受験のリスクを分散できる実践的な戦略です。ただし、複数の学校の準備を並行して進めることで勉強の負担が増えるため、計画的なスケジュール管理が不可欠となります。
私立高校はそれぞれ入試日程や試験内容が異なります。鈴鹿高専の受験準備を中心に据えながら私立高校の対策も計画的に進めるためには、なるべく早い時期から志望校を決めて、優先順位をつけた学習計画を立てておくことが大切です。
鈴鹿高専と普通科高校で迷う場合の考え方
高専と普通科高校のどちらに進むかで迷っている中学生は多いと思います。大きな違いは、高専は入学当初から専門分野の技術教育が始まる一方で、普通科高校では3年間幅広い教科を学んでから大学進学を目指す点にあります。
鈴鹿高専に進学すると、5年間で工学の専門知識と実践技術を体系的に学べます。卒業後は就職だけでなく、大学3年次への編入という形で国公立大学や難関私立大学に進む道も開かれており、進路の選択肢は思った以上に広く確保されています。一方、普通科高校は文系・理系を問わずさまざまな進路に対応できる柔軟性を持ちます。
将来エンジニアや技術者を目指したい気持ちが強いのであれば高専が適しています。まだ進路が定まっていない場合や、文系の進路も視野に入れたい場合は普通科高校の方が選択肢が広がります。どちらの道にも優劣はなく、自分自身の目標・適性・興味に合わせた選択が最も重要な判断基準となります。
鈴鹿高専の学費と学生生活
鈴鹿高専の学費と寮費
鈴鹿高専の入学料は84,600円で、年間の授業料は234,600円です。国立の高等専門学校として設定されている費用で、私立高校と比較すると学費の負担を抑えられる点が魅力のひとつです。
別途、入学時には制服代・教科書代・実験教材費などとして約15万円程度の初期費用が必要になります。学科によって使用する教材や実験費用が異なるため、具体的な金額については入学前に学校から配布される案内で確認することをおすすめします。
授業料については、世帯の課税状況に応じて高等学校等就学支援金が支給される制度があります。支給対象となった場合、在籍36か月間は授業料の一部または全額が減額される可能性があるため、経済的なサポートを必要とする家庭は必ず制度の詳細を確認してみてください。
鈴鹿高専の寮生活と通学
鈴鹿高専には青峰寮という学生寮が設けられています。青峰寮は希望する学生が入寮できる任意寮制の教育寮として運営されており、男子寮と女子寮に分かれています。低学年と高学年で居住エリアも分かれており、生活リズムを整えやすい環境が整っています。
寮費は複数人部屋の場合が月額700円、1人部屋の場合が月額800円と非常に安価に設定されています。別途、食費として月平均約23,000円程度が必要となります。寮で生活することで通学の負担がなくなり、勉強や部活動に集中しやすい環境が手に入ります。
通学の場合は近鉄白子駅からバスなどを利用するルートが一般的です。三重県内の広い地域から通学している生徒も多く、自転車・路線バス・保護者による送迎など、それぞれの状況に合わせた通学方法が選ばれています。遠方の受験生は入学前に通学方法や寮への入寮をあらかじめ検討しておくと安心です。
鈴鹿高専の部活と学校生活
鈴鹿高専では体育系・文化系を合わせて多くのクラブや同好会が活動しています。技術系の部活として人気が高いロボット研究部は全国高専ロボコンへの出場実績があり、在学中から全国レベルの競技を経験できる場となっています。
毎年10月頃に開催される高専祭は、全学生が参加する学校最大のイベントです。学科や学年を超えた学生が一丸となって準備を進める高専祭は、鈴鹿高専生活の中で特に思い出に残るイベントのひとつとして在校生に親しまれています。
ロボコン以外にもプログラミングコンテスト・デザインコンテストなどの全国規模の大会への参加機会が豊富にあります。クラブ活動と専門の学習を両立しながら技術者としての感性や実力を高められる環境が、鈴鹿高専の学生生活の大きな特徴となっています。
鈴鹿高専の進路と就職実績
鈴鹿高専から大学編入を目指す進路
鈴鹿高専を卒業した学生の約50%が進学の道を選んでいます。進学者のうち約70%が大学3年次への編入を、残りの約30%が鈴鹿高専の専攻科への進学を選んでいます。
大学編入とは、高専を5年間で卒業した後に大学の3年次に入学できる制度です。通常の大学入試とは異なり、共通テストを受ける必要がなく、各大学が個別に実施する編入試験のみで合否が決まります。試験科目は数学・英語を中心とした数科目に絞られるため、理数系に強い高専生にとって非常に挑戦しやすい進学ルートとなっています。
編入先の実績は名古屋大学・大阪大学・名古屋工業大学・三重大学など国公立大学に及びます。一般入試では難しいとされる難関大学にも編入試験という形で挑戦できるため、在学中から大学編入を目指して意識的に勉強を続けることで、将来の可能性を大きく広げることができます。
鈴鹿高専の就職実績と主な就職先
鈴鹿高専の就職希望者の就職率はほぼ100%を維持し続けており、景気の変動に関わらず安定した就職実績が続いています。高専卒業生は実践的な技術力が高く評価されるため、多くの大手企業から毎年求人が集まっています。
主な就職先としては、トヨタ自動車・本田技研工業などの大手自動車メーカー、三菱電機・富士通などの電機メーカー、さらには化学・素材系の大手企業など、国内を代表するメーカーが名を連ねています。三重県内の優良企業への就職実績も充実しており、地元に根ざして働きたい卒業生にとっても安心の選択肢となっています。
高専卒業(準学士)での就職は、大卒と同等かそれ以上の待遇を受けられるケースが多く、早期の安定した就職を目指す人に向いたルートです。在学中に専門的なスキルと知識を確実に身につけることで、就職後も即戦力として活躍できる基盤が整います。
鈴鹿高専卒業後の進路選択
鈴鹿高専を卒業した後の進路は、就職・大学編入・専攻科進学の3つに大別されます。どの道を選ぶかは在学中の成績・興味・目標によって変わりますが、いずれの選択肢にも在学中に積んだ専門知識と実践技術が生かされます。
就職を選ぶ場合は準学士として大手製造業や電機メーカーへの就職が期待できます。大学編入を選ぶ場合は国公立大学の工学部3年次に進み、さらに深く専門性を磨くことが可能です。専攻科を選ぶ場合はさらに2年間鈴鹿高専で学び、大学卒業と同等の学士号を取得できます。
将来の目標に応じて在学中から自分に合った進路を意識しながら学習を続けることが重要です。高専受験を検討している段階から卒業後のキャリアイメージをある程度持っておくことで、受験勉強へのモチベーションが高まりますし、入学後の学習姿勢にもよい影響が出てきます。
鈴鹿高専受験についてよくある質問
質問1 鈴鹿高専は三重県外からでも高専受験できますか
鈴鹿高専は国立の高等専門学校のため、居住地に関係なく全国どこからでも受験することができます。実際に愛知県や岐阜県など三重県外から受験・進学している生徒も毎年います。遠方からの通学が難しい場合は学生寮の青峰寮への入寮という選択肢があるため、県外の中学生も受験を積極的に検討してみてください。三重県内だけでなく東海地方全域から優秀な受験生が集まるため、早めの受験準備と情報収集が大切です。
質問2 推薦入試に落ちた場合、一般入試を受けることはできますか
推薦選抜に不合格となった場合でも、続いて実施される学力選抜(一般入試)を受験することは可能です。推薦入試は1月中旬頃、一般入試は2月上旬頃に実施されるため、スケジュール上は推薦と一般の両方に挑戦できます。推薦入試に挑戦する場合でも、結果にかかわらず一般入試の対策を並行して進めておくことが大切です。推薦を受けながら学力選抜の準備も怠らないことが、高専受験を成功させる上での重要な姿勢となります。
質問3 鈴鹿高専の推薦入試に必要な内申点の目安はどのくらいですか
推薦選抜への出願条件として、中学3年間の9教科の評定合計が110以上(評定平均4.1以上)を満たすことが必要です。ただし、出願基準を満たしていても合格が保証されるわけではなく、内申書の内容や面接の評価によって最終的な合否が決まります。推薦入試を目指す場合は、中学1年生から全教科でバランスよく4以上の評定を目標として取り組み、3年間を通じた安定した成績の維持を意識することが出発点となります。
質問4 高専入試の過去問はどこで入手できますか
鈴鹿高専を含む全国の国立高専の入試問題は、独立行政法人国立高等専門学校機構の公式ウェブサイトで公開されており、無料でダウンロードして利用することができます。また鈴鹿高専の公式サイトでも過去の検査問題が公開されています。書店では高専入試専用の過去問題集も販売されており、解説が充実したものが多いため、自学習の際に活用するのも効果的です。複数年分の過去問に取り組むことで出題傾向への理解が深まります。
質問5 鈴鹿高専に進学すると大学受験は必要になりますか
鈴鹿高専を5年間で卒業する場合、一般的な意味での大学受験(共通テストや一般入試)は必要ありません。大学進学を希望する場合は、大学3年次への編入試験を受ける形になります。編入試験は各大学が独自に実施しており、数学・英語を中心とした数科目が主な試験科目です。共通テストを経ずに国公立大学を目指せる道があることは高専進学の大きなメリットのひとつで、理数系に強い学生にとって非常に有利な進学ルートとなっています。




