TOEICが転職や就職で有利になるのは何点から?保有スコア別に解説!

TOEICって何?

TOEICとは、「トイック」または「トーイック」といい、Test of English for International Communicationの頭文字を取っています。

日本語にすると国際コミュニケーション英語能力テストです。世界で共通の基準で英語の能力をは測るために160の国で実施されています。

テストの内容は、アメリカのETS(Educational Testing Service)という組織が作っており、日本での運営担当はIIBC(財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)です。

また、TOEICは世界で毎年約700万人ほどが受験しており、そのうち約245万人が日本人で約200万人が韓国人の受験生になっています。つまり、全体の3分の2がこの2カ国での受験です。

TOEICの種類

日本においてTOEICというと一般的にTOEIC Listening&Reading Testという聴く力と読む力のテストを指すことがほとんどです。

しかし、TOEICには、大きく分けて以下の3つの種類があります。

  • Listening & Reading  (L&R) テスト
  • Speaking & Writing (S&W)テスト
  • TOEIC Bridge

以下でご説明します。

Listening & Reading  (L&R) テスト

Listening & Reading  (L&R)テストは、リスニングとリーディング能力を測るテストです。

就職活動や転職活動において、TOEICのスコアを求められる場合、特に指定がなければ、このListening & Readingテストのスコアであることがほとんどになります。

テストの概要は次の通りです。

  • 形式:マークシート方式
  • 問題数:合計200問(リスニング:100問、リーディング:100問)
  • 試験時間:合計120分(リスニング:45分、リーディング:75分)
  • スコア:合計990点(リスニング:495点、リーディング:495点)
  • 開催場所:全国80箇所
  • 開催数:18回/年
  • 申し込み方法:インターネット、コンビニ
  • 受験料:¥7,810(税込・2024年7月現在)

Speaking & Writing (S&W)テスト

Speaking & Writing (S&W)テストは、話す能力と書く能力を測るテストです。

この試験はまだ受験者数自体は多くはありません。

しかし、話す能力と書く能力はビジネスの現場だけでなく、コミュニケーションを取る上で最も大切な能力です。

そのため、近い将来就活や転職活動で求められることが想定されています。

Listening & Readingテストのスコアがよくても実際にコミュニケーションを取ろうとすると何もできないという人も多いため、より実践的な能力を測るテストとも言えるのです。

テスト概要は次の通りです。

  • 形式:パソコンでの受験
  • 問題数:合計19問(スピーキング:11問、ライティング:8問)
  • 試験時間:合計:80分(スピーキング:20分、ライティング:60分)
  • スコア:合計400点(スピーキング:200点、ライティング:200点)
  • 開催場所:全国14箇所
  • 開催数:24回/年
  • 申し込み方法:インターネット、コンビニ
  • 受験料:¥10,450(税込・2024年7月現在)

TOEIC Bridge

TOEIC Bridgeは、英語初心者から中級者を対象にした、日常生活の活きた英語能力を測るテストです。

2001年から実施されており、Listening & Reading(L&R)とSpeaking & Writing(S&W)の2種類があります。

他のTOEICテストとの違いは、問題数と試験時間です。

TOEIC Bridgeは、就活や転職活動の時に企業に提出する履歴書に書くには適していないことなどから年々受験者数が減少傾向です。

Listening & Reading Testsの場合、テストの概要は以下の通りになります。

  • 形式:マークシート方式
  • 問題数:合計100問(リスニング:50問、リーディング:50問)
  • 試験時間:合計60分(リスニング:25分、リーディング:35分)
  • スコア:合計100点(リスニング:50点、リーディグ:50点)
  • 開催場所:全国23箇所
  • 開催数:6回/年
  • 申し込み方法:インターネット
  • 受験料:¥4,950

TOEICは就活と転職で有利に働くのか?

TOEICのスコアは新卒就活や転職活動において有利に働くことが多いです。

TOEICを運営しているIIBCが2019年に行った英語活用実態調査2019(企業・団体)によると、新卒採用でTOEICのスコアを「要件にしている」、「参考にしている」、「新たに要件・参考とする可能性がある」と回答している企業が55.4%でした。

また、英語を使用する部署の中途採用においても同様の回答をした割合は61.2%と高い結果となっています。

このように、実際の採用担当者がTOEICのスコアを採用を判断する時の1つの要素としていることが数字となって現れていることからも、TOEICのスコアが新卒就活や転職活動において有利に働くことは明白です。

ちなみにTOEICのスコアを参考にする企業の多くは、冒頭でご紹介した通り、Listening & Reading (L&R) テストのスコアを見ています。

そのため、ここからはListening & Reading (L&R) テストのスコアに絞ってお話しいたします。

TOEICが必要な業界と職種

TOEICのスコアが必要な業界と職種には次のような特徴があります。

  • 海外とのやりとりが発生する
  • 外国人を積極的に採用している
  • 海外展開をしている、または視野に入れている など

このような特徴を持っている業界と職種をそれぞれご紹介します。

TOEICが必要な業界

TOEICが必要な業界には次のようなものがあります。

  • 商社
  • 各種メーカー
  • 航空関連
  • 旅行関連
  • マスコミ など

もちろん上記の業界に属する全ての会社がTOEICのスコア提出が必須なわけではありませんが、求められる傾向がある業界です。

商社やメーカーは、海外のメーカーや工場とのやりとりが業務の中で発生することがあり、聴く力、読む力はもちろん、話す、書く力も含めた総合的な英語力の高さが必要になります。

また、航空関連会社や旅行関連会社は現地の人との会話をする機会が多くあり、特に飛行機内や空港内では日本で働いていても高い英語力が必要となるでしょう。

TOEICが必要な職種

TOEICが必要な職種には次のようなものがあります。

  • 営業職
  • パイロット
  • 客室乗務員
  • グランドスタッフ
  • ツアーコーディネーター
  • ホテルの受付
  • 研究開発職 など

先ほどご紹介した業界の中でもこのような職種の場合、TOEICの提出が必須となることが多くあります。どの職種も海外とのやりとりが中心の業務です。

研究開発職は一見、海外とのやりとりはないのでは?と感じる人もいるでしょう。

しかし、最新の技術動向を把握し、情報収集をしていくためには、海外の文献を読んだり、展示会に参加したりする必要があるのです。

TOEICスコアは結局何点必要なの?

TOEICのスコア提出を求められた時、何点でも提出すれば良いというわけではありません。では、実際にそれぞれのシーンにおいて、TOEICのスコアは何点ぐらい必要なのかをご説明します。

TOEICのスコアには有効期限が定められていないので、過去に良いスコアを取ったことがある人はそのスコアを使うことが可能です。

しかし、企業によっては、「直近○年以内、○ヶ月以内で取得したスコア」という条件があり、その場合は指定された期限の中でのスコアしか使えません。

ちなみにスコアレンジ別の大まかな評価は次の通りです。

  • 400点未満:簡単な日常会話が可能。英語の基礎力に不安あり。
  • 400〜495点:簡単な日常会話が可能。英語の基礎が固まりつつある。
  • 500〜595点:自分の伝えたいことや相手が伝えたいことは、簡単なものであればコミュニケーション可能。英語の基礎がしっかりしている。
  • 600〜695点:日常会話で問題なく意思疎通ができる。英語の基礎力が十分。
  • 700〜795点:ビジネスシーンで問題なくコミュニケーションが取れる。英語上級者。
  • 800〜895点:ネイティブスピーカーとの会話も問題なくできる。専門用語などの難しい会話も可能。
  • 900〜990点:ネイティブスピーカーとの会議や商談ができる。日本人のうちわずか数%のみ。

企業が求めるTOEICスコアは600点以上

まず、新卒就活というシーンでTOEICのスコアを履歴書に書いたり、提出を求められたりした際に、必要なTOEICのスコアは、600点以上です。

ただし、600点あれば安心というスコアではなく、スコアが高ければ高い方が良いことは言うまでもありません。

この点数以下の場合、履歴書に書いたり、面接でアピールしたりするのはかえってマイナスの印象を与えてしまうこともあるので、おすすめしません。

もし、TOEICのスコアが600点を下回る場合は、新卒就活、転職どちらのシーンにおいても履歴書に書けないことがほとんどなので、改めて受験すると良いでしょう。

その時は、履歴書を提出する1.5ヶ月前までに受験を済ませておく必要があります。

なぜなら、TOEICの試験を受けてから結果が自宅に郵送されてくるまでに約1ヶ月程度かかるためです。

せっかく受験し、手応えがあったにも関わらず、結果が間に合わないと意味がないので、TOEICのスコアをアピールする場合は計画的に受験をしましょう。

英語力やガクチカとしてアピールするなら750点以上

次に新卒就活の場で英語力や学生時代頑張ったことを語学の勉強としてアピールする場合に必要なTOEICのスコアは、750点以上が目安です。

TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2022によると、学生の受験者数のうち750点以上のスコアを持っているのは約20%ほどにとどまっています。

上位20%のスコアを持っていることで英語力のアピールに納得感を持たせることが可能です。

逆に言えば、それ以下のスコアは多くの学生が持っていることになるため、英語力をアピールするには少し弱い印象があります。

また、ガクチカとしてアピールする場合は、TOEICのスコアだけでなく、ハイスコアを取るまでにどのような努力をしたのか、課題はなんだったのか、その課題をどのように克服したのかまでがセットです。

ただ、TOEICの参考書をひたすら解いたというだけではなく、自分なりにどのような工夫をしながら学習を進めたのかなどスコアを取るまでにしたことを徹底的に振り返り、言語化してみましょう

転職で昇給を狙うならば800点以上

最後に昇給を目的とした転職で必要なTOEICのスコアは800点以上です。

転職をして、かつ昇給を狙うのであれば、即戦力になれることをアピールする必要があります。

800点以上の場合、ネイティブスピーカーとの会話が問題なくできるレベルであることを十分証明できるでしょう。

もちろん業務の実績が伴っていることが必要ですが、語学力に限った話であれば、即戦力になれることをアピール可能です。

まとめ

TOEICのスコアが新卒就活や転職で有利になることについてご説明しました。それぞれレンジは異なりますが、スコアが高ければ高いに越したことはありません。

TOEICは問題数も多く、一朝一夕にスコアを上げることは難しいため、就活や転職でTOEICをアピールしたい場合や提示を求められる可能性がある場合は計画的に学習しましょう。

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