IELTSの受験料がどれくらいかを、相場と運営団体ごとの違いから解説します。料金に含まれるもの、支払い方法、追加費用や総額の目安まで、初めての方にも分かるように整理しました。
IELTSの受験料は、受験する試験の種類ではなく、申し込む運営団体によって少しずつ変わります。
この記事では、IELTSの受験料がどれくらいかという相場から、料金に含まれるもの、支払い方法、そして申し込み前に確認したい費用の注意点までを順番に整理して解説します。
初めて受験する方でも、総額でいくら準備すればよいかがわかるようにまとめました。
IELTSの受験料はどれくらいか
結論から言うと、日本でIELTSを受験する場合の受験料は、おおむね25,000円から27,500円の範囲です。
多くの運営団体では27,500円(税込)に設定されていますが、運営団体によっては25,380円(税込)とやや安い場合もあります。
金額に差が出る理由は、IELTSが複数の団体によって運営されており、団体ごとに受験料を独自に定めているためです。
一方で、試験の種類による料金の差はありません。
進学向けのアカデミックと、移住や就労向けのジェネラルトレーニングは、どちらも同じ受験料です。
さらに、紙で解答するペーパー版と、パソコンで解答するコンピューター版でも、受験料は変わりません。
つまり、IELTSの受験料を左右する最大の要素は、どの運営団体に申し込むかという1点になります。
代表的な運営団体別の受験料の目安を、次の表にまとめました。
| 運営団体の区分 | 受験料の目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 標準的な運営団体 | 27,500円 | アカデミックもジェネラルも同額 |
| 一部の運営団体 | 25,380円 | 団体によっては割安に設定 |
| 留学ビザ向けのUKVI | 上記より高い場合がある | 用途が限定される |
この金額はいずれも改定される場合があるため、申し込む前に各運営団体の公式サイトで最新の受験料を確認してください。
IELTSを運営している団体は日本国内に複数あり、それぞれが受験料や会場、日程を設定しています。
代表的なのは、留学支援を行う団体や、日本英語検定協会、ブリティッシュ・カウンシルといった機関です。
同じIELTSであっても、団体によって受験料が数千円ほど違ったり、選べる会場や試験日が異なったりします。
そのため、受験料だけを見るのではなく、通いやすい会場や希望する試験日で受けられるかまで含めて、申し込む団体を選ぶことが大切です。
たとえば料金が最も安い団体を選んでも、会場が遠くて交通費がかさんでは意味が薄れてしまいます。
料金と受けやすさの両方を見比べて、自分に合った団体を選びましょう。
受験料は、社会情勢や運営の状況によって改定されることがあります。
数年前の情報や、知人から聞いた金額のままだと、実際の受験料と食い違っていることも少なくありません。
申し込みの直前に、必ず自分が受ける団体の公式サイトで最新の金額を確認する習慣をつけておくと安心です。
なお、海外で受験すると受験料が日本と異なる場合もありますが、渡航費や滞在費を考えると、日本国内で受けるほうが総額を抑えやすいのが一般的です。
英語の資格試験全体で見ると、IELTSの受験料は高めの部類に入ります。
英検やTOEICと比べると1回あたりの負担は大きく、TOEFLと同じくらいの水準だと考えておくとイメージしやすいでしょう。
その分、海外の大学や大学院への出願に幅広く使えるため、目的に合っていれば十分に見合う投資になります。
なお、受験料は申し込み時に前払いするのが基本です。
そして忘れてはいけないのが、IELTSの受験料は1回分だけで終わらない場合があるという点です。
目標スコアに一度で届かなければ、そのぶん受験料が重なっていくため、総額でいくらかかりそうかという視点で見積もることが大切です。
IELTSの料金に含まれるもの
IELTSの受験料として支払う金額には、試験そのものだけでなく、いくつかのサービスが含まれています。
まず含まれるのは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能すべての受験です。
IELTSは4技能を1回の申し込みでまとめて受験する仕組みのため、技能ごとに追加料金がかかることはありません。
次に含まれるのが、成績証明書の発行です。
IELTSの成績はTRFと呼ばれる成績証明書で通知され、これは受験料の中で発行されます。
さらに、出願先の学校や機関への成績送付も、一定の件数までは受験料に含まれるのが一般的です。
多くの場合、テストセンターから直接、複数の機関へ成績を送付する分までは追加料金がかかりません。
出願先が国内外に複数ある方にとっては、この送付が受験料に含まれているかどうかは、総額を左右する大切なポイントです。
無料で送れる件数は団体によって異なるため、出願予定先が多い方は申し込み前に確認しておきましょう。
一方で、注意したいのが試験の種類による違いです。
通常のアカデミックとジェネラルは同額ですが、イギリスなどのビザ申請に使うUKVI向けのIELTSは、受験料が通常より高く設定されている場合があります。
また、生活に必要な英語力を測るライフスキルという試験は、通常のIELTSとは料金体系が異なります。
自分が受けるべき試験がどの種類かを、申し込み前に確認しておきましょう。
IELTSの種類ごとの用途と料金の傾向を整理すると、次のようになります。
| 試験の種類 | 主な用途 | 料金の傾向 |
|---|---|---|
| アカデミック | 大学や大学院への進学 | 標準的な受験料 |
| ジェネラルトレーニング | 移住や就労 | アカデミックと同額 |
| UKVI向けIELTS | イギリスのビザ申請 | 通常より高い場合がある |
| ライフスキル | 生活に必要な英語力の証明 | 料金体系が異なる |
多くの受験者が対象になるのはアカデミックかジェネラルトレーニングで、この2つは同じ受験料です。
もう1つ知っておきたいのが、成績の有効期限です。
IELTSの成績は、受験日からおおむね2年間が有効とされるのが一般的です。
有効期限が切れると出願に使えなくなり、あらためて受験して受験料を払い直すことになるため、出願の時期から逆算して受験の時期を決めることが大切です。
ここで注意したいのは、受験料に含まれるのはあくまで1回分の受験だという点です。
目標スコアに届かずにもう一度受験する場合は、その回の受験料をあらためて支払うことになります。
つまり、何度も受験するほど総額は増えていくため、含まれているのは1回分だと理解したうえで計画を立てることが大切です。
IELTSの料金を支払う方法
IELTSの受験料の支払い方法は、クレジットカードやコンビニエンスストア払いなどから選べるのが一般的です。
利用できる支払い方法は運営団体によって異なるため、申し込みの画面で確認してください。
受験料は申し込み時に前払いするため、支払いが完了して初めて申し込みが確定します。
ここで気をつけたいのが、支払い方法によって手続きにかかる時間が変わる点です。
クレジットカード払いは即時に支払いが完了しますが、コンビニエンスストア払いは支払い期限までに店頭で入金する必要があります。
コンビニ払いを選んだまま入金を忘れると、申し込みが確定しないまま締め切りを迎えてしまうことがあります。
締め切り間際に申し込む場合は、支払いが即時に反映されるクレジットカードのほうが安心です。
申し込みは受験日の前に締め切られ、受験日のおよそ1か月前が目安になります。
締め切りを過ぎるとその回では受験できないため、受験日から逆算して、支払いまで含めた余裕を持って手続きを進めましょう。
支払いの前に、割引やキャンペーンがないかを確認しておくこともおすすめします。
運営団体によっては、学生向けの割引や期間限定のキャンペーンを実施していることがあり、条件に当てはまれば受験料を抑えられる場合があります。
学校や勤務先に費用を申請する予定がある方は、支払い後に発行される領収書や決済の控えを保管しておくと、後から提出しやすくなります。
実際の申し込みから支払いまでの流れも、イメージしておくとスムーズです。
まず運営団体の申込サイトでアカウントを作成し、受験する試験の種類と受験方式を選びます。
次に受験地や受験日を指定し、氏名や生年月日などの受験者情報を入力します。
最後に支払い方法を選んで受験料を支払うと、申し込みが確定します。
この流れを事前に知っておくと、申し込み開始日に迷わず手続きを進められ、希望の会場や日程を確保しやすくなります。
IELTSを受ける前に確認したい費用の注意点
IELTSの受験料は前払いの一括払いが基本ですが、状況によっては受験料以外にお金がかかる場面があります。
申し込みの前に、次のような費用の可能性を知っておくと安心です。
1つ目は、結果が出た後に利用できるサービスです。
1技能だけを受け直せるワンスキルリテイクは、コンピューター版で受験した方が対象で、料金の目安は18,000円(税込)です。
採点結果に納得できないときに申請する再採点は、料金の目安が15,000円(税込)で、再採点の結果スコアが変わった場合には全額返金される仕組みです。
2つ目は、追加の成績送付にかかる費用です。
受験料に含まれる件数を超えて送付したい場合や、後日あらためて送付を依頼する場合には、1件ごとに手数料がかかることがあります。
3つ目は、日程の変更やキャンセルにともなう手数料です。
受験日を変更したり受験を取りやめたりすると、手数料が差し引かれたり、返金額が減ったりすることがあります。
一般的には、受験日の一定期間前までであれば手数料を引いた金額が返金され、受験日が近づくほど返金される割合は下がります。
4つ目は、会場までの交通費や宿泊費です。
近くに会場がない地域に住んでいる方の場合、交通費や前泊の宿泊費が意外と大きな出費になることがあります。
これらを踏まえて、総額の目安を試算しておくと安心です。
受験料を27,500円とすると、1回で目標スコアに届けば費用は27,500円ですが、2回受験すれば55,000円、3回受験すれば82,500円と、回数に比例して増えていきます。
| 受験パターン | 受験料の合計目安 |
|---|---|
| 1回で目標達成 | 27,500円 |
| 2回受験 | 55,000円 |
| 3回受験 | 82,500円 |
この試算からわかるのは、受験回数を1回でも減らすことが、費用をもっとも抑えられるという点です。
本番形式で時間を計った練習を重ね、苦手な技能を事前に把握しておくと、少ない回数で目標スコアに近づけます。
対策の教材費についても、まずは公式サイトが公開している無料のサンプル問題で問題形式に慣れ、足りない部分だけを教材で補うと、使いすぎを防げます。
5つ目は、割引が使えるかどうかの確認です。
運営団体によっては、学生向けの割引や、複数名でまとめて申し込む団体割引などを設けている場合があります。
自分が割引の対象になるかを申し込み前に確認するだけで、受験料を抑えられることがあります。
6つ目は、申し込みのタイミングです。
会場や試験日には定員があり、人気の日程は早く埋まってしまうことがあります。
締め切り間際に申し込もうとして希望の会場が満席だと、遠い会場を選ばざるを得ず、交通費が余計にかかることもあります。
受験日を決めたら早めに申し込むことが、結果的に総額を抑えることにつながります。
これらの注意点を踏まえて、受験料そのものだけでなく、追加費用や受験回数まで含めた総額で計画を立てておくと安心です。
IELTSの受験料に関するよくある質問
IELTSの受験料はいくらですか?
日本での受験料は、おおむね25,000円から27,500円程度です。
多くの運営団体では27,500円(税込)ですが、団体によっては25,380円(税込)とやや安い場合もあります。
金額は改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の受験料を確認してください。
アカデミックとジェネラルで料金は違いますか?
進学向けのアカデミックと、移住や就労向けのジェネラルトレーニングで、受験料に違いはありません。
どちらも同じ受験料で受験できるため、料金ではなく、自分の目的に合った種類を選ぶことが大切です。
出願先が求める種類を事前に確認してから申し込みましょう。
ペーパー版とコンピューター版で料金は違いますか?
紙で解答するペーパー版と、パソコンで解答するコンピューター版で、受験料は基本的に同額です。
料金は変わらないため、結果が出るまでの日数や、解答のしやすさで選ぶとよいでしょう。
コンピューター版のほうが結果が早く出る傾向があります。
IELTSの支払い方法には何がありますか?
支払い方法は、クレジットカードやコンビニエンスストア払いなどから選べるのが一般的です。
利用できる方法は運営団体によって異なるため、申し込み画面で確認してください。
受験日の前に申し込みが締め切られるため、支払いまで余裕を持って手続きを進めましょう。
再受験のたびに満額の受験料がかかりますか?
4技能すべてを受け直す場合は、そのつど受験料がかかります。
ただし、コンピューター版で受験した方は、1技能だけを受け直せる制度を使えば、18,000円程度で済ませられる場合があります。
あと1技能だけ足りないというときは、全体の再受験より費用を抑えられます。



