
【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘先生】
これまで英語資格試験の合格者を多数輩出してきました。当記事では英語資格試験に合格するための効果的な勉強法を具体的に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
いきなり最終結論!英検とTOEFLの違いと選び方
英検とTOEFLの最大の違いは、試験の目的と活用できる場面にあります。英検は日本国内の大学受験や就職活動で強みを発揮し、TOEFLは海外大学への留学出願に特化した試験です。
大学受験で英語の外部試験を活用したい受験生には英検がおすすめで、将来的に海外留学を考えている人にはTOEFLの取得を目指すと良いでしょう。
英検は1級から5級まで7段階のレベルがあり、日本国内での認知度が非常に高い試験です。一方、TOEFLはiBT形式で0点から120点満点のスコアが出て、世界中の大学や機関で認められている国際的な試験です。
どちらの試験も英語の4技能である読む力、聴く力、書く力、話す力を測定しますが、TOEFLは特にアカデミックな英語力を評価するため、難易度や試験の雰囲気が英検とは大きく異なります。
英検とTOEFLのどちらを選ぶべきかは、自分の目標によって変わります。国内の大学受験や就職が目標なら英検、海外大学への進学や留学が目標ならTOEFLという選び方が基本的な考え方になります。
この記事では英検とTOEFLの違いをあらゆる角度から詳しく解説していきます。試験の形式から難易度、勉強方法の違いまで徹底的に比較していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
英検とTOEFLの基本情報の違い
英検は公益財団法人日本英語検定協会が実施している試験で、正式名称を実用英語技能検定といいます。1963年に始まった歴史ある試験であり、日本国内での認知度は非常に高く、毎年400万人以上が受験しています。
英検には1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級という7つの段階があり、自分のレベルに合った級から受験できるのが特徴です。
試験は年に3回、6月・10月・1月に実施されており、一次試験に合格した後で二次試験である英語面接に臨む形式になっています。受験料は級によって異なりますが、英検2級であれば9,900円程度が必要です。
一方のTOEFLはアメリカのETS(Educational Testing Service)が運営する試験で、主に海外の大学や大学院への留学を考えている人が受験します。
TOEFLには現在iBT(Internet-based Test)という形式が主流で使われており、留学や大学出願ではこのTOEFL iBTのスコアが求められることがほとんどです。
TOEFL iBTは0点から120点満点で採点され、世界130カ国以上、11,500カ所以上のテストセンターで受験できます。試験は随時実施されており、日本でも月に数回受験の機会があります。受験料は約290米ドルで、英検と比べると費用が大きくかかることは事前に把握しておきましょう。
英検とTOEFLの大きな違いとして、まず英検は日本の教育課程に沿った形で設計されており、学校の授業と並行して対策しやすい特徴があります。TOEFLはすべて英語環境での対応が求められ、アカデミックな英語力を証明する場面で活躍します。
英検は日本国内での活用に強みがある一方、TOEFLは国際的な場面での英語力証明として広く認められているという点が、2つの試験の根本的な違いといえるでしょう。
英検とTOEFLの試験形式と出題内容の違い
英検の試験形式は級によって異なりますが、2級以上の場合は一次試験と二次試験の2段階で行われます。一次試験ではリーディング・ライティング・リスニングが試験され、二次試験では面接官と1対1での英語面接が行われます。
英検2級の一次試験の試験時間は85分で、二次試験の面接は約7分程度です。問題形式は選択肢問題・英作文・内容一致問題など、様々な形式が含まれています。
英検では日常的な話題から社会問題まで幅広いテーマが扱われており、高校生が学校の授業で習う英語と親和性の高い内容が多く出題されます。
TOEFL iBTは1回の試験でリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能すべてを測定します。試験時間は約2時間で、自宅でオンライン受験ができるHome EditionとテストセンターでのCenter Editionの2種類があります。
TOEFL iBTの大きな特徴は、大学の講義や学術的な場面を想定した内容で出題されることです。リーディングでは大学の教科書のような長文が出題され、リスニングでは大学の講義音声が流れます。
スピーキングとライティングも学術的なテーマについて意見を述べたり、内容を説明したりする形式になっており、英検の試験とは出題の方向性が根本的に異なります。
英検では日常的な会話や実用的な英語も多く出題されるのに対して、TOEFLはほぼすべての問題が学術的な英語を扱っています。この点が英検とTOEFLの試験内容における最も大きな違いの1つといえるでしょう。
また英検ではリーディングとライティングが紙の試験であることが多いのに対して、TOEFLはすべてコンピューター上で行われます。タイピング速度や画面での長文読解に慣れておくことも、TOEFL対策では重要な要素になります。
英検とTOEFLのスコア・級・CEFRレベルの違い
英検はスコアではなく合否と級で結果が示されます。英検CBT(コンピューター受験)ではCSEスコアという数値スコアも出ますが、基本的には合格か不合格かの判定が中心となっています。
英検のスコアはCEFR(セファール)というヨーロッパ言語参照枠と対応しており、英検2級はCEFRのB1からB2、英検準1級はB2からC1に対応しています。
英検のCSEスコアで見ると、英検2級の合格ラインは1520点以上(満点2600点)で、英検準1級は1792点以上(満点3000点)が合格の基準となっています。
TOEFL iBTはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの各セクションが0点から30点で採点され、合計の最大スコアは120点になります。
TOEFL iBTとCEFRの対応では、スコア95点以上がC1レベルの英語力を示しており、海外の大学に入学するために必要なスコアの目安は80点から100点程度とされています。
英検の各級とTOEFLのスコア帯のおおまかな対応としては、英検準1級合格レベルがTOEFL iBTで72点から94点程度、英検1級合格レベルがTOEFL iBTで95点以上に相当するとされています。
ただし、英検とTOEFLは測定する英語力の種類が異なるため、単純なスコア比較には限界があります。英検では日本人に馴染みやすい形式の英語が出題されるのに対して、TOEFLはアカデミックな英語力を重視しているため、同じCEFRレベルでも体感難易度は大きく違います。
英検を目指す受験生もTOEFLを目指す受験生も、CEFRというものさしを使って自分の現在地を把握しながら学習を進めていくと、目標設定がしやすくなります。
英検とTOEFLの難易度を比較
英検とTOEFLの難易度を比較する場合、単純に難しい、易しいとは言いきれませんが、日本の高校生や大学受験生にとっては英検の方が取り組みやすい試験といえます。
英検は日本の教育課程に沿った形で設計されており、中学・高校の教科書で学ぶ英語の内容が試験範囲と大きく重なっています。
一方のTOEFLは大学レベルのアカデミックな英語が中心で、英検2級や準1級の合格者でもTOEFLでは十分なスコアが取れないことが多くあります。
英検1級の合格率は約10%以下とされており、非常に難易度が高い試験です。準1級の合格率も約15%程度と低く、大学受験生が目標にするなら英検2級から準1級が現実的なターゲットになります。
TOEFL iBTでは日本人受験者の平均スコアが70点前後とされており、海外留学に必要な80点から100点を超えるには相当な学習時間が必要です。
英検とTOEFLを難易度の面で比較すると、語彙力に関してはTOEFLの方が求められるレベルが高く、特にアカデミックな専門用語への対応が必要になります。
スピーキングについては英検の二次試験が面接官との対面形式であるのに対して、TOEFLはマイクに向かって1人で話す形式のため、慣れるまでに時間がかかることが多いです。
大学受験生が英語資格を取得しようとする場合、まず英検2級の取得を目指してから、必要であればTOEFLの対策に移行するという進め方が効率的で無理のないアプローチです。
英検とTOEFLのリーディング・リスニングの違い
英検のリーディングでは、短文の語句補充問題・長文の語句補充問題・長文の内容一致選択問題が出題されます。英検2級の長文では社会・科学・文化などのテーマが扱われ、文章の長さは300語から500語程度のものが中心です。
問題の選択肢は4択で、じっくり読んで考える時間がある形式のため、英文読解に慣れてきた受験生なら得点源にしやすいパートです。
英検のリーディングで高得点を取るためには、英検でる順パス単シリーズで語彙力を強化しながら、過去問を使って問題形式に慣れていくことが効果的です。
TOEFLのリーディングでは、大学の講義で使われるような学術的な長文が3つから4つ出題されます。各文章の長さは700語前後で、生物学・歴史・物理・心理学など様々な分野から出題されます。
英検のリーディングと比べるとTOEFLの文章は格段に長く、専門的な語彙も多いため、読解速度と語彙力の両方が求められます。
TOEFLのリーディング対策には、ETSが出版しているOfficial TOEFL iBT Testsを使った練習が最も効果的です。本番と同じ形式の問題に繰り返し取り組むことで、長文への慣れと読解スピードが身についていきます。
英検のリスニングでは会話の内容についての質問や、英文を聞いて答える問題などが出題されます。音声はナチュラルスピードで流れますが、試験用に明瞭に発音されているため、聞き取りやすい印象を持つ受験生も多いです。
TOEFLのリスニングでは大学の講義音声(4分から6分程度)とキャンパスでの会話音声(3分程度)が出題されます。英検のリスニングよりも長い音声を集中して聴き続ける必要があり、メモを取りながら内容を整理するスキルが重要になります。
英検とTOEFLのリスニング対策として共通して有効なのは、英語多聴の習慣をつけることです。TOEFLの場合はさらにアカデミックな内容の英語に慣れるために、BBCやNPRのような英語メディアを日常的に聴く習慣が効果的です。英検では日本語解説付きの公式過去問音声を繰り返し聴くことで、リスニングの基礎力を着実に固めることができます。
英検とTOEFLのライティング・スピーキングの違い
英検のライティングでは2級の場合、与えられたテーマについて自分の意見と理由を英語で書く英作文問題が出題されます。語数の目安は80語から100語程度で、ある程度のパターン練習で対応しやすい形式です。
英検準1級以上になると英文要約問題も加わり、英語で書かれた文章を短くまとめる力が求められます。
英検のライティングで点数を取るためには、旺文社の英検ライティング大特訓シリーズなどを使って答案のパターンを練習しながら、過去問で本番形式に慣れることが有効です。
英検の二次試験のスピーキングは面接官と1対1で行われ、音読・質疑応答・絵を見て説明するなどの課題に取り組みます。試験時間が7分程度と短いため、緊張せずに自分の英語力を発揮することが大切です。
英検のスピーキング対策としては、英検の過去問を使った面接練習が基本です。実際に声に出して練習を繰り返すことで、本番でもスムーズに話せるようになります。
TOEFLのライティングはIntegrated TaskとAcademic Discussion Taskの2種類があります。Integrated Taskではリーディングとリスニングの内容を踏まえて英文を書く形式で、約300語の英文を20分で仕上げる必要があります。
Academic Discussion Taskでは与えられたテーマに対して100語程度の意見を10分以内に書きます。どちらもコンピューターへのタイピングで解答するため、英文タイピングのスピードに慣れておくことが重要です。
TOEFLのスピーキングはマイクに向かって1人で話す形式で、4つの課題に取り組みます。Independent Taskでは与えられたテーマについて45秒から60秒話し、Integrated Taskではリーディングやリスニングの内容を踏まえて話す形式です。
英検とTOEFLのスピーキングの最も大きな違いは、英検が面接官という話し相手がいるのに対して、TOEFLでは1人でマイクに向かって話す点です。TOEFLのスピーキングは特に日本人受験者が苦手とする傾向があるため、Magoosh TOEFLやETSの公式問題集を使いながら、実際にタイムを測って繰り返し練習することがスコアアップへの近道です。
英検とTOEFLは大学受験・留学・就職でどちらが有利?
大学受験において英語外部試験を活用する場合、英検は日本国内のほぼすべての大学で利用できます。大学入学共通テストの英語を英検のスコアで代替できる制度を設けている大学も増えており、受験戦略として英検対策に力を入れる高校生が年々増えています。
英検準1級を取得していると、多くの大学で英語の得点が満点や高得点に換算されるケースがあり、受験において大きなアドバンテージになります。
早稲田大学や慶応義塾大学などの私立大学でも、英検のスコアを入試で活用できる制度があります。英検2級以上のスコアを持っていると、英語の試験で優遇される可能性があるため、受験生は早めに英検取得を目指すことをおすすめします。
TOEFLは国内の大学受験での活用場面が限られており、主に国際教養学部や医学部の一部など、留学経験者向けの特別入試で求められることが多いです。一般的な大学入試においてはTOEFLよりも英検の方が活用しやすい試験といえます。
留学の場面では英検よりもTOEFLの方が圧倒的に有利です。アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどの英語圏の大学への出願には、TOEFLのスコア提出が求められることが一般的です。
就職活動においては英検もTOEFLも評価される場合がありますが、日本国内の一般企業ではTOEICスコアが求められることの方が多いです。外資系企業や海外展開が多い企業では英検準1級以上やTOEFLの高スコアが評価されることもあります。
英検とTOEFLのどちらが有利かは、最終的に何を目指しているかによって変わります。国内大学受験と国内就職が目標なら英検を優先し、海外留学や国際的なキャリアを目指すならTOEFLのスコアアップを目指すのが合理的な選択です。
英検がおすすめな人とTOEFLがおすすめな人
英検がおすすめな人の特徴として、まず国内の大学受験で英語外部試験を活用したい受験生が挙げられます。英検2級や準1級を取得すると、多くの大学の入試で英語のスコアが優遇されるため、受験において大きなアドバンテージになります。
高校在学中に英語資格を取得しておきたいという人にも英検は向いています。英検の試験問題は高校英語の学習内容と親和性が高く、学校の授業と並行して対策しやすいです。
英語学習を始めたばかりの人や、まず英語の基礎力を確認したいという人にも英検は適しています。5級から順番に挑戦していくことで、自分の英語力の成長を確認しながら学習を続けることができます。
TOEFLがおすすめな人は、まず海外大学や大学院への留学を具体的に考えている人です。留学先大学の出願に必要なスコアは多くの場合80点から100点以上であり、このスコアを目指すにはTOEFLに特化した学習が必要です。
高い英語力を国際的な場面で証明したい人にもTOEFLは向いています。TOEFLの高スコアは英語圏の大学でも通用する英語力の証明になるため、グローバルなキャリアを目指す人には価値の高いスコアになります。
英検の取得に満足している人が次のステップとしてTOEFLに挑戦するケースも多く、英検準1級合格後にTOEFL対策を始めるという流れは英語学習者の間でよく見られるパターンです。
英検とTOEFLの両方を取得することで、国内外のあらゆる場面で英語力を証明できるようになります。まずは英検で基礎力を固めてから、必要に応じてTOEFLに挑戦するという段階的なアプローチが多くの受験生にとって現実的な選択です。
英検とTOEFLの勉強時間・対策方法の違い
英検2級の取得に必要な勉強時間は、英語が苦手な人で300時間から500時間、ある程度英語の基礎がある人で100時間から200時間程度とされています。
英検準1級になるとさらに学習時間が必要になり、英検2級合格者がそこから準1級を目指す場合でも追加で200時間から400時間の学習が必要になります。
英検の対策には旺文社の英検でる順パス単シリーズが定番の単語帳として広く使われています。1級・準1級・2級・準2級と各グレードに対応したラインナップがそろっており、試験に出やすい単語を効率よく覚えることができます。
リーディングとリスニングの対策には英検の過去問集を繰り返し解くことが基本になります。英検公式サイトで公開されている過去問や、旺文社の英検過去6回全問題集を活用するのが効果的です。
TOEFLの場合、日本人受験者がTOEFL iBTで80点を取得するためには500時間から700時間の学習時間が必要とされています。90点以上を目指すとなるとさらに多くの時間が必要で、1000時間以上の学習を要することもあります。
TOEFL対策の定番教材としては、ETSが公式に出版しているOfficial TOEFL iBT Testsが最も信頼性の高い問題集として知られています。本番と同じ形式・難易度の問題が収録されているため、実践的なスコアアップにつながります。
単語対策にはTOEFLテスト英単語3800(旺文社)などが広く使われており、TOEFLに頻出する学術系語彙を効率よく学べます。Barronのリスト形式の単語集もTOEFLの語彙固めに活用されています。
英検とTOEFLの対策方法の最大の違いは、TOEFLがアカデミックな英語への対応力を要求する点です。TOEFLの対策では、英語の学術記事や大学の講義音声を日常的に聴くなど、英語のインプット量を大幅に増やすことが重要です。
英検の対策では試験形式に特化した練習が有効ですが、TOEFLでは試験対策だけでなく英語力そのものを底上げする総合的なアプローチが必要になります。英検とTOEFLの両方を目指す場合は、まず英検2級から準1級の取得を目標に学習を進め、その後でTOEFLの専門対策に移行するプランが効率的です。
英検とTOEFLの違いに関するよくある質問
英検とTOEFLはどちらが難しいですか?
日本の高校生や大学受験生にとっては、TOEFLの方が難しく感じる場合が多いです。英検は日本の学校教育に近い内容が出題されますが、TOEFLは大学レベルのアカデミックな英語が中心であるため、英検準1級合格者でもTOEFLで高スコアを取るには追加の対策が必要になります。
同じCEFRレベルを目指す場合でも、TOEFLで対応するスコアを取得する方が多くの受験生にとってハードルが高い傾向があります。英検でしっかりとした英語の基礎を作ってから、TOEFLに挑戦するという順序が現実的です。
大学受験には英検とTOEFLのどちらが役立ちますか?
日本国内の大学受験では英検の方が圧倒的に活用しやすいです。英検2級や準1級を取得していると、多くの大学で英語の試験が免除になったり、高得点に換算されたりする制度があります。
TOEFLは国内大学入試での活用が限られており、一部の国際系学部や帰国子女入試などで使われる程度です。国内大学への進学を目指している場合は、英検を優先して取得することをおすすめします。
英検とTOEFLのスコアは互いに換算できますか?
厳密な換算表はありませんが、CEFRという国際的な英語指標を介して大まかな対応関係を把握することはできます。例えば英検準1級はCEFRのB2からC1相当で、TOEFL iBTでは72点から94点程度に相当するとされています。
ただし、英検とTOEFLでは問われる英語力の種類が異なるため、英検で高い級を取得したからといってTOEFLで同等のスコアが取れるとは限りません。あくまでも目安として参考にする程度にとどめておくことが大切です。
英検とTOEFLを同時に対策することはできますか?
同時並行での対策は効率が落ちやすいため、どちらかに集中することをおすすめします。英語の基礎力が固まっていない段階では、まず英検2級の取得を目指してから、その後でTOEFLの対策に移行する方が効果的です。
英検の学習で養った読む力・聴く力はTOEFLにも活用できますが、TOEFLに特有のアカデミックな英語への対応は別途練習が必要になります。焦らず順番に取り組むことが、最終的なスコアアップへの近道です。
TOEFLはどの程度のスコアが海外留学に必要ですか?
留学先の国や大学によって異なりますが、アメリカの一般的な大学への出願には80点から100点程度のスコアが求められることが多いです。有名大学やトップ大学を目指す場合は100点以上のスコアが必要になることもあります。
カナダやオーストラリアの大学では80点前後が目安になる場合が多く、大学院への進学では90点以上が求められるケースが多いです。志望する大学の公式サイトで必要なTOEFLスコアを事前に確認することが大切です。
英検準1級とTOEFLのスコア80点はどちらが英語力の証明として価値がありますか?
活用する場面によって異なります。日本国内での就職活動や大学推薦入試では英検準1級の方が認知度が高く、評価されやすい傾向があります。一方、海外大学への進学や外資系企業への就職活動ではTOEFLのスコアの方が求められることが多いです。
どちらも取得できていると理想的ですが、まずは自分の当面の目標に合った試験の取得を優先し、その後で余力があればもう一方にも挑戦するという進め方が現実的です。
CEFRを基準とした難易度比較表
CEFRとはヨーロッパ言語参照枠(Common European Framework of Reference for Languages)のことで、世界共通の語学力を示す指標として広く活用されています。英検とTOEFLのレベルはいずれもCEFRに対応しており、以下の表で両者のレベルを比較することができます。
| CEFRレベル | 英検のレベル | TOEFL iBTスコア |
|---|---|---|
| C2 | 英検1級(上位) | 115点以上 |
| C1 | 英検1級 | 95点から114点 |
| B2 | 英検準1級 | 72点から94点 |
| B1 | 英検2級 | 42点から71点 |
| A2 | 英検準2級 | 42点未満 |
| A1 | 英検3級以下 | 対応なし |
このCEFR対応表を見ると、英検準1級とTOEFL iBTで72点から94点が同じB2レベルに位置することがわかります。
ただし先述のように、英検とTOEFLでは問われる英語力の種類が異なるため、英検準1級に合格した人が必ずしもTOEFL iBTで72点以上を取れるわけではありません。
特に日本人受験者の場合、英検では比較的得意とされるリーディングのパターン問題でスコアが上がりやすい一方で、TOEFLのアカデミックリスニングやスピーキングでは大きな差が出ることがあります。
英検とTOEFLのCEFR対応を目安として自分の英語力を把握しつつ、それぞれの試験に特有の対策を重ねていくことが合格やスコアアップへの近道になります。
大学受験生の皆さんは、まずCEFRのB1からB2レベルに相当する英検2級から準1級の取得を目標にして、その後の進路に合わせてTOEFLの対策も視野に入れてみてください。英検とTOEFLは目標こそ違いますが、どちらも英語の総合力を高めることがスコアアップの根本にあります。着実に学習を積み重ねることで、必ず結果はついてきます。




