国公立医学部の総合型選抜の概要
国公立医学部の総合型選抜は、かつてAO入試と呼ばれていた入試方式が2021年度から名称変更されたものです。
一般選抜のように学力試験の点数だけで合否を決めるのではなく、受験生の人物像や医師としての適性を多面的に評価します。
具体的には書類審査や面接、小論文に加えて、大学入学共通テストの成績も活用されることが多いです。
国公立医学部の総合型選抜では、学力の三要素である知識と技能、思考力と判断力と表現力、そして主体的に学習に取り組む態度がバランスよく評価されます。
そのため総合型選抜だからといって学力が不要というわけではなく、一般選抜と同等かそれに近い学力が求められるケースがほとんどです。
医師に必要なコミュニケーション能力や倫理観、地域医療への関心なども総合的に審査されます。
近年では文部科学省が推進する入試改革の影響もあり、国公立医学部の総合型選抜を実施する大学は増加傾向にあります。
2026年度からは札幌医科大学や自治医科大学でも新たに総合型選抜が導入されることが発表されています。
国公立医学部の総合型選抜は今後も拡大していくことが見込まれるため、受験生にとっては合格のチャンスが広がっているといえます。
国公立医学部の総合型選抜の種類
国公立医学部の総合型選抜には大きく分けて一般枠と地域枠の2種類があります。
一般枠は出身地域を問わず全国から受験でき、医学研究や高度医療に意欲のある学生を広く募集するものです。
東北大学のAO入試や筑波大学の研究型人材入試などがこの一般枠にあたります。
一方で地域枠は、卒業後に特定の地域で一定期間医療に従事することを条件とした募集枠です。
旭川医科大学や高知大学、大分大学などでは地域医療に貢献する人材を確保するために地域枠の総合型選抜を実施しています。
地域枠の場合は出身地や居住地に制限が設けられていることが多いため、出願前に条件をしっかり確認することが大切です。
また一部の大学では研究医養成を目的とした特別枠を設けているところもあります。
広島大学のMD-PhDコースや高知大学の国際バカロレア選抜など、大学独自の特色ある枠が用意されています。
国公立医学部の総合型選抜を受験する際は自分の目指す医師像に合った枠を選ぶことが重要です。
国公立医学部の総合型選抜の募集学部一覧
2025年時点で国公立医学部の総合型選抜を実施している大学は全51校中およそ16校あります。
代表的な大学としては北海道大学、旭川医科大学、東北大学、筑波大学、富山大学、名古屋大学、神戸大学、広島大学、高知大学、大分大学などが挙げられます。
さらに2026年度からは札幌医科大学が総合型選抜の道民枠を新設するなど、実施校は年々増加傾向にあります。
各大学によって募集人数や選考方法は大きく異なります。
東北大学では共通テストを課さないAO入試II期と共通テストを課すAO入試III期の2種類を設けています。
このように国公立医学部の総合型選抜は大学ごとに特色があるため、志望校の最新情報を必ず確認するようにしてください。
なお全国の国公立医学部のうち総合型選抜も学校推薦型選抜も実施していないのは九州大学のみとなっています。
それ以外の大学はいずれかの特別選抜を行っており、一般選抜以外の合格ルートが着実に広がっています。
国公立医学部を志望する受験生はまず自分が受験できる大学をリストアップし、それぞれの選抜方式を比較検討してみてください。
国公立医学部の総合型選抜の出願条件
国公立医学部の総合型選抜に出願するためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
多くの大学では高校の調査書における評定平均値が一定以上であることが求められます。
また現役生のみを対象とする大学や1浪までを対象とする大学など、卒業年度に関する制限も大学ごとに異なります。
国公立医学部の総合型選抜では一般選抜とは異なり、出願の時点で一定のハードルが設けられています。
この条件を満たしていなければそもそも受験することができないため、早い段階で志望校の出願資格を確認しておくことが不可欠です。
ここからは評定基準と英検資格の条件について詳しく見ていきます。
国公立医学部の総合型選抜の評定基準
国公立医学部の総合型選抜では評定平均4.0以上を求める大学が多くなっています。
特に難関大学では評定平均4.3以上、つまり学習成績概評でA段階を条件としているケースも少なくありません。
2026年度から学校推薦型選抜を導入する千葉大学でも評定平均4.3以上が出願条件となっています。
ただし東北大学や筑波大学のように評定平均の具体的な数値を出願条件に設けていない大学もあります。
このような大学では評定平均の代わりに自己推薦書や活動報告書の内容、研究への意欲などが重視されます。
評定平均に自信がない場合でもあきらめずに各大学の募集要項を確認してみてください。
国公立医学部の総合型選抜の英検資格条件
国公立医学部の総合型選抜において英検などの英語資格を出願条件としている大学は一部に限られます。
東北大学のAO入試II期では英語資格検定試験のスコアが選考に活用されるため、英検準1級程度の実力があると有利になります。
名古屋大学でも英語の外部試験を活用する選抜方式を設けています。
英検やTOEFLなどのスコアが必須ではない大学であっても、高い英語力を証明できる資格を持っていることは書類審査でプラスに働きます。
国公立医学部の総合型選抜を目指すのであれば英検2級以上、できれば準1級の取得を目標にしておくとよいです。
出願時期から逆算して余裕を持った計画で英語資格の取得に取り組んでください。
国公立医学部の総合型選抜の試験内容
国公立医学部の総合型選抜の試験は多くの大学で一次選考と二次選考の二段階で実施されます。
一次選考で受験者を絞り込んだうえで二次選考でより詳しく受験生を評価するという流れが一般的です。
大学によっては大学入学共通テストの成績も最終的な合否判定に用いられます。
国公立医学部の総合型選抜の一次選考
国公立医学部の総合型選抜の一次選考では主に書類審査が行われます。
調査書や志望理由書、活動報告書などの提出書類をもとに受験生の適性や意欲が評価されます。
旭川医科大学では一次選考で調査書とコンピテンシー評価書による審査が行われています。
大学によっては一次選考の段階で小論文や総合問題を課すこともあります。
東北大学のAO入試II期では筆記試験として総合問題が出題され、数学や理科の学力も問われます。
一次選考を通過できなければ二次選考に進むことができないため、書類の完成度を高めることが非常に重要です。
国公立医学部の総合型選抜の二次選考
国公立医学部の総合型選抜の二次選考では面接が中心となります。
個人面接のほかにグループディスカッションやMMIと呼ばれる複数ステーション型の面接を導入している大学もあります。
福島県立医科大学ではMMI形式の面接が採用されています。
さらに二次選考では口頭試問やプレゼンテーションが課される場合もあります。
名古屋大学では和文と英文の課題に基づくプレゼンテーションと口頭試問が実施されます。
国公立医学部の総合型選抜の二次選考は大学ごとに内容が大きく異なるため、志望校に合わせた個別の対策が欠かせません。
国公立医学部の総合型選抜の日程
国公立医学部の総合型選抜は一般選抜よりも早い時期に実施されるのが特徴です。
国立大学協会の規定では総合型選抜の出願開始は9月1日以降、合格発表は11月1日以降と定められています。
ただし共通テストを課す大学では最終的な合否発表が2月になることもあります。
国公立医学部の総合型選抜の出願期間
国公立医学部の総合型選抜の出願期間は9月から11月にかけてが中心です。
広島大学のMD-PhDコースのように9月中旬に一次試験を実施する大学では出願も8月中に始まります。
筑波大学や徳島大学などでは11月上旬が出願期間となっています。
出願には志望理由書や活動報告書の作成が必要であり、これらの書類の準備には時間がかかります。
高校3年生の夏休みの段階で書類の下書きを始めておくと安心です。
国公立医学部の総合型選抜は準備期間が限られるため、早めのスケジュール管理を心がけてください。
国公立医学部の総合型選抜の合格発表日
国公立医学部の総合型選抜の合格発表は大学や選考方式によって時期が異なります。
共通テストを課さない方式の場合は12月頃に合格発表が行われることが多いです。
旭川医科大学では12月上旬、東北大学AO入試II期では11月下旬に結果が通知されます。
共通テストを課す方式の場合は共通テスト後に最終判定が行われるため、合格発表が2月になります。
筑波大学や徳島大学などでは2月上旬に最終合格発表が行われています。
国公立医学部の総合型選抜の合格発表時期は志望校の選考方式によって大きく変わるため、併願計画を立てる際にはしっかり確認しておきましょう。
国公立医学部の総合型選抜の倍率
国公立医学部の総合型選抜の倍率は大学や年度によって大きく変動します。
一般選抜の前期日程と比較すると募集人数が少ないため、倍率が高くなりやすい傾向があります。
ただし出願条件が厳しい分だけ受験者数が限られるため、実質的な競争率は見かけほど高くないこともあります。
国公立医学部の総合型選抜の学部別倍率
国公立医学部の総合型選抜の倍率は大学によって2倍台から10倍近くまで幅広いです。
東北大学のAO入試は人気が高く倍率が5倍を超える年もあります。
一方で地域枠の総合型選抜では3倍前後にとどまるケースも見られます。
高知大学の総合型選抜は全体の倍率が比較的高めで推移しており、直近では6倍を超える年度もありました。
大分大学や愛媛大学などでは3倍から4倍程度で推移しています。
国公立医学部の総合型選抜を受験する際は志望校の過去数年分の倍率を確認し、傾向を把握しておくことが大切です。
国公立医学部の総合型選抜の倍率の推移
近年の国公立医学部の総合型選抜では実施校の増加に伴い、受験生の選択肢が広がっています。
2026年度には札幌医科大学や千葉大学でも新たな選抜枠が設けられるため、受験者が分散する可能性があります。
全体として倍率は年度ごとの隔年現象が起きやすく、前年度に高倍率だった大学は翌年に下がることがあります。
国公立医学部の総合型選抜の倍率は一般選抜のように共通テストの難易度に左右されにくい面もあります。
ただし最終判定に共通テストの成績を用いる大学では、共通テストの結果次第で辞退者が増え実質倍率が変動することもあります。
倍率だけに振り回されず、自分の強みを活かせる大学を選ぶことが合格への近道です。
国公立医学部の総合型選抜の志望理由書の書き方
国公立医学部の総合型選抜において志望理由書は合否を大きく左右する重要な書類です。
志望理由書では医師を志す動機、その大学を選んだ理由、将来のビジョンを具体的に伝える必要があります。
抽象的な表現を避けて自分だけの体験やエピソードを盛り込むことで説得力のある文章になります。
国公立医学部の総合型選抜の志望理由書のポイント
国公立医学部の総合型選抜の志望理由書では、まず医師になりたい理由を明確にすることが重要です。
家族の闘病体験や地域医療の現場を見て感じたことなど、自分自身の原体験に基づいた動機を示してください。
さらにその大学でなければならない理由として、大学のカリキュラムや研究分野、教育理念との結びつきを述べると効果的です。
将来どのような医師になりたいのかという具体的なビジョンも欠かせません。
地域医療に貢献したいのか、研究医として新しい治療法の開発に携わりたいのか、方向性を明確に打ち出してください。
国公立医学部の総合型選抜ではアドミッションポリシーとの一致が重視されるため、志望校の理念を事前にしっかり理解しておくことが不可欠です。
国公立医学部の総合型選抜の志望理由書の注意点
国公立医学部の総合型選抜の志望理由書を書く際には、どの大学にも当てはまるような汎用的な内容にならないよう注意が必要です。
その大学特有のプログラムや地域との連携に触れることで、本気度の高さを伝えることができます。
また文章の構成は結論を先に述べてから理由や具体例で補足する形式にすると読みやすくなります。
誤字や脱字は印象を大きく損なうため、完成後に必ず第三者に読んでもらいチェックを受けてください。
高校の先生や塾の講師に添削を依頼するのも有効な方法です。
国公立医学部の総合型選抜の志望理由書は何度も書き直して完成度を高めていくことが大切です。
国公立医学部の総合型選抜の面接対策
国公立医学部の総合型選抜では面接が選考の中心的な役割を果たします。
面接では学力だけでは測れない人間性やコミュニケーション能力、医師としての資質が評価されます。
事前の練習を十分に行い、自分の考えを自信を持って伝えられるように準備しておくことが重要です。
国公立医学部の総合型選抜の面接でよく聞かれること
国公立医学部の総合型選抜の面接では医師を目指す理由とその大学を志望する理由がほぼ必ず聞かれます。
また高校時代に力を入れた活動や自分の長所と短所についての質問も定番です。
最近の医療ニュースや社会問題について意見を求められることもあるため、日頃から医療に関する情報に目を通しておいてください。
地域枠で受験する場合は地域医療の課題やその解決策について聞かれることが多いです。
へき地医療や医師不足の問題について自分なりの考えを持っておくとスムーズに回答できます。
国公立医学部の総合型選抜の面接ではテンプレートのような回答よりも自分の言葉で誠実に語ることが高く評価されます。
国公立医学部の総合型選抜の面接のポイント
国公立医学部の総合型選抜の面接では、質問に対して結論を先に述べてから理由を説明するという話し方を心がけてください。
話が長くなりすぎると要点が伝わりにくくなるため、1つの質問に対して1分から2分程度で回答するのが目安です。
面接官の目を見て落ち着いた声で話すことも好印象につながります。
MMI形式やグループディスカッション形式の面接では他の受験生の意見を尊重する姿勢も見られています。
自分の意見を主張するだけでなく他者の考えにも耳を傾け、建設的な議論ができることをアピールしてください。
国公立医学部の総合型選抜の面接は練習を重ねるほど上達するため、模擬面接を繰り返し受けることをおすすめします。
面接当日は清潔感のある服装で臨み、入退室のマナーにも気を配ってください。
また緊張しすぎて表情が硬くなりがちですが、適度な笑顔を心がけるだけで印象は大きく変わります。
国公立医学部の総合型選抜の面接は受験生の人柄が最も直接的に伝わる場であるため、日頃から自分の考えを言葉にする習慣をつけておくとよいです。
国公立医学部の総合型選抜の評定の目安
国公立医学部の総合型選抜では高校の成績が一定の基準を満たしていることが出願の前提条件になっています。
評定平均が高いほど書類審査で有利になるのはもちろんですが、大学によって求められる水準は異なります。
ここでは具体的な評定平均の目安と各大学の条件について解説します。
国公立医学部の総合型選抜の評定平均
国公立医学部の総合型選抜で求められる評定平均は概ね4.0から4.3以上です。
旭川医科大学では学習成績概評がA段階以上、つまり評定平均4.3以上が条件となっています。
千葉大学の2026年度新設の地域枠推薦でも同様に評定平均4.3以上を求めています。
一方で東北大学や筑波大学では評定平均の数値そのものを出願条件として明示していません。
これらの大学では評定平均よりも研究への意欲や課外活動の実績が重視される傾向にあります。
国公立医学部の総合型選抜の評定平均の基準は大学ごとに異なるため、志望校の募集要項で確認してください。
国公立医学部の総合型選抜の条件の詳細
国公立医学部の総合型選抜の出願条件には評定平均以外にもさまざまな要件があります。
現役生のみを対象とする大学もあれば1浪まで認める大学、さらに年齢制限を設けていない大学もあります。
筑波大学の研究型人材入試では社会人や浪人生でも受験が可能です。
地域枠の場合は出身地域や卒業後の勤務地に関する条件が付くことがほとんどです。
奨学金の貸与を条件とする大学もあり、卒業後に指定地域で9年間勤務することが求められるケースもあります。
国公立医学部の総合型選抜に出願する際はすべての条件を満たしているかを慎重に確認してください。
国公立医学部の総合型選抜の過去問
国公立医学部の総合型選抜では大学独自の問題が出題されるため、過去問の分析が対策の基本になります。
ただし一般選抜と比べると過去問の入手が難しい場合もあるため、大学の公式サイトやオープンキャンパスで情報を集めることが必要です。
過去問を通じて出題の傾向を把握し、本番に向けた準備を進めてください。
国公立医学部の総合型選抜の過去問の傾向
国公立医学部の総合型選抜の筆記試験では理科や数学の総合問題が出題されることが多いです。
東北大学のAO入試II期では物理、化学、生物の中から2科目を選択する形式の総合問題が課されます。
また理解力や論理的思考力を測る問題も出題されるため、教科横断的な学力が求められます。
小論文では医療倫理や生命科学、地域医療の課題に関するテーマが頻出です。
最新の医療ニュースや社会問題についても出題される可能性があるため、幅広い知識を身につけておくことが大切です。
国公立医学部の総合型選抜の過去問を解く際は解答の根拠を明確にし、論理的に説明できるよう訓練してください。
国公立医学部の総合型選抜の過去問の対策
国公立医学部の総合型選抜の過去問対策では、まず志望校の過去3年分の問題を入手して傾向を分析することから始めてください。
大学の公式サイトに過去問が掲載されている場合もありますし、予備校や参考書で情報を得ることもできます。
過去問を解いたら高校の先生や塾の講師に添削を依頼し、自分では気づけない弱点を指摘してもらいましょう。
総合問題の対策としては、教科書レベルの基礎知識を確実に定着させたうえで応用問題に取り組むことが効果的です。
小論文の対策としては医療系のテーマについて800字程度で自分の意見をまとめる練習を繰り返してください。
国公立医学部の総合型選抜の過去問対策は時間をかけて丁寧に進めることが合格への鍵となります。
なお過去問の入手が難しい場合でも、類似の出題形式を持つ他大学の問題で練習することは有効です。
また大学のオープンキャンパスでは過去の出題例が紹介されることもあるため、積極的に参加して情報を集めてください。
国公立医学部の総合型選抜は情報戦でもありますので、できるだけ多くの情報源にアクセスしておくことが合格に近づく方法です。
国公立医学部の総合型選抜の出願書類
国公立医学部の総合型選抜では出願時に複数の書類を提出する必要があります。
書類の準備には想像以上に時間がかかるため、出願期間の1か月以上前から取りかかることをおすすめします。
不備のない完璧な書類を提出することが合格への第一歩です。
国公立医学部の総合型選抜の出願書類の一覧
国公立医学部の総合型選抜で求められる主な出願書類は志望理由書、調査書、活動報告書です。
大学によってはこれらに加えて自己推薦書やコンピテンシー評価書、課題論文の提出が必要になることもあります。
旭川医科大学ではコンピテンシー評価書が一次選考の重要な判定材料となっています。
地域枠で出願する場合は卒業後の勤務に関する誓約書の提出が求められることがあります。
また推薦書が必要な大学では高校の先生に早めに依頼しておく必要があります。
国公立医学部の総合型選抜の出願書類は大学ごとに異なるため、募集要項を熟読して漏れのないように準備してください。
国公立医学部の総合型選抜の出願の流れ
国公立医学部の総合型選抜の出願はまず募集要項を入手するところから始まります。
多くの大学では7月から9月にかけて募集要項が公表されるため、志望校のウェブサイトを定期的にチェックしてください。
Web出願を導入している大学も増えていますが、その場合でも書類の郵送は別途必要になることがほとんどです。
出願書類は簡易書留で郵送する大学が大半であり、消印有効か必着かも大学によって異なります。
出願期間は1週間から10日程度と短いことが多いため、直前になって慌てないよう早めに書類を完成させておいてください。
国公立医学部の総合型選抜の出願は段取りが重要であり、余裕を持ったスケジュール管理が不可欠です。
特に志望理由書は何度も推敲を重ねる必要があるため、最低でも出願の2か月前から執筆に取りかかることをおすすめします。
高校の先生に推薦書や評価書を依頼する場合も、先生の負担を考慮して早めにお願いするのがマナーです。
国公立医学部の総合型選抜は書類の完成度が合否を大きく左右するため、準備を怠らないようにしてください。
国公立医学部の総合型選抜の併願
国公立医学部の総合型選抜を検討する際に、併願ができるかどうかは受験生にとって大きな関心事です。
併願の可否は選考のスケジュールや合格した場合の入学義務の有無によって決まります。
ここでは国公立医学部の総合型選抜における併願の可否と一般選抜との両立について説明します。
国公立医学部の総合型選抜の併願可否
国公立医学部の総合型選抜では原則として合格した場合に入学を辞退できない専願制を採用している大学が多いです。
つまり合格した場合は必ずその大学に入学する必要があるため、他の国公立大学との併願は基本的にできません。
ただし私立大学医学部の総合型選抜であれば国公立大学との併願が認められているケースもあります。
藤田医科大学のふじた未来入試のように、国公立大学に合格した場合は入学辞退が可能で入学金の返還も受けられる制度を設けている私立大学もあります。
国公立医学部の総合型選抜に挑戦しつつ私立大学も視野に入れたい場合は、こうした制度のある大学を調べておくとよいです。
併願の可否は募集要項に明記されているため、必ず事前に確認するようにしてください。
国公立医学部の総合型選抜と一般選抜の両立
国公立医学部の総合型選抜と一般選抜を両立させることは十分に可能です。
総合型選抜の試験は秋から冬にかけて行われるため、不合格だった場合でも一般選抜に切り替えて受験を続けることができます。
実際に多くの受験生が総合型選抜をチャレンジしたうえで一般選抜でも合格を勝ち取っています。
ただし総合型選抜の準備に時間をかけすぎると一般選抜に向けた学力対策がおろそかになるリスクがあります。
志望理由書や面接の対策は夏休みまでにある程度完成させておき、秋以降は共通テストや二次試験の対策に集中できる体制を整えてください。
国公立医学部の総合型選抜と一般選抜の両立には計画的な時間配分が不可欠です。
総合型選抜の対策で得た知識や経験は決して無駄にはなりません。
志望理由書を書く過程で深めた医療への理解や面接で鍛えた表現力は、一般選抜の小論文や面接でもそのまま活用できます。
国公立医学部の総合型選抜を受験すること自体が一般選抜に向けた準備にもなるため、積極的に挑戦する価値があります。
国公立医学部の総合型選抜の合格のポイント
国公立医学部の総合型選抜に合格するためには学力と人物評価の両方で高い水準を示す必要があります。
一般選抜とは異なる角度から自分をアピールできるチャンスであるため、自分の強みを最大限に活かす戦略が重要です。
ここでは合格する人に共通する特徴と不合格になった場合の対処法について解説します。
国公立医学部の総合型選抜に受かる人の特徴
国公立医学部の総合型選抜に合格する人にはいくつかの共通した特徴があります。
まず医師になりたいという強い意志と明確な将来像を持っている人です。
面接や志望理由書で自分の言葉でビジョンを語れる人は面接官に強い印象を残します。
次に高校時代にボランティア活動や研究活動など主体的に取り組んだ実績がある人も合格しやすい傾向にあります。
さらに学力面でも共通テストで高得点を取れるだけの基礎力を備えていることが前提になります。
国公立医学部の総合型選抜では学力と人間性のバランスが取れた受験生が最も高く評価されます。
加えて志望理由書と面接での一貫性も合格者に共通する要素です。
書類に書いた内容と面接での回答にずれがあると信頼性を損なうため、提出前に書類の内容を十分に頭に入れておいてください。
国公立医学部の総合型選抜に合格するには、すべての選考を通じて一貫したメッセージを発信できることが大切です。
国公立医学部の総合型選抜に落ちた時の対処法
国公立医学部の総合型選抜に不合格になった場合でも、落ち込みすぎずに気持ちを切り替えることが大切です。
総合型選抜の結果は多くの場合12月までに出るため、そこから一般選抜に向けて集中すれば十分に間に合います。
総合型選抜の準備を通じて培った面接力や志望理由書の作成経験は一般選抜の面接でも活きてきます。
不合格の原因を振り返ることも重要です。
書類の完成度が足りなかったのか、面接での回答が不十分だったのか、学力面で課題があったのかを分析してください。
国公立医学部の総合型選抜で不合格になっても一般選抜で合格を勝ち取る受験生は毎年たくさんいますので、最後まであきらめずに努力を続けてください。
もし翌年も国公立医学部の総合型選抜に再挑戦したい場合は、不合格の経験を活かしてより完成度の高い書類と面接力を身につけることが可能です。
一度経験しているからこそ選考の流れや雰囲気を理解しており、再挑戦では落ち着いて実力を発揮できるようになります。
国公立医学部の総合型選抜は浪人生でも受験可能な大学があるため、再チャレンジの選択肢も視野に入れておいてください。
国公立医学部の総合型選抜についてのよくある質問
ここでは国公立医学部の総合型選抜について受験生から寄せられることの多い質問にお答えします。
初めて総合型選抜を検討する方にとって参考になる内容をまとめています。
気になる項目があればぜひ確認してみてください。
Q1 国公立医学部の総合型選抜は浪人生でも受験できますか
国公立医学部の総合型選抜は大学によって受験資格が異なります。
現役生のみを対象とする大学もあれば、1浪まで認める大学、さらに年齢制限を設けていない大学もあります。
筑波大学の研究型人材入試のように社会人でも受験可能な入試方式もあるため、志望校の募集要項で確認してください。
Q2 国公立医学部の総合型選抜に学校からの推薦は必要ですか
国公立医学部の総合型選抜では原則として学校推薦型選抜のような校長推薦は不要です。
総合型選抜は自己推薦型の入試であり、受験生自身の意思で出願できます。
ただし大学によっては高校の先生による評価書やコンピテンシー評価書の提出が求められることがあります。
Q3 国公立医学部の総合型選抜で共通テストは必要ですか
多くの国公立医学部の総合型選抜では大学入学共通テストの受験が必要です。
共通テストの成績は最終的な合否判定に活用されることが多く、一定の得点基準を設けている大学もあります。
ただし東北大学のAO入試II期のように共通テストを課さない方式もあるため、大学ごとに確認してください。
Q4 国公立医学部の総合型選抜の対策はいつから始めるべきですか
国公立医学部の総合型選抜の対策は高校2年生の後半から始めるのが理想的です。
志望理由書の下書きや面接練習は高校3年生の春から夏にかけて本格的に取り組み、夏休み中にはある程度完成させておきたいところです。
英語資格の取得や課外活動の実績づくりはさらに早い段階から計画的に進めておくとよいです。
Q5 国公立医学部の総合型選抜と学校推薦型選抜の違いは何ですか
国公立医学部の総合型選抜は受験生が自ら出願する自己推薦型の入試であり、学校推薦型選抜は高校の校長推薦が必要な入試です。
選考内容や評価基準も異なっており、総合型選抜ではより受験生個人の意欲や将来像が重視される傾向にあります。
どちらの方式が自分に合っているかを見極めたうえで出願先を決めることが大切です。
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