英検とTOEICの違いを徹底比較!レベル・難易度・おすすめの選び方

竹本先生

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【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘先生】

これまで英語資格試験の合格者を多数輩出してきました。当記事では英語資格試験に合格するための効果的な勉強法を具体的に解説します。ぜひ参考にしてみてください。

いきなり最終結論!英検とTOEICの違いと選び方

英検とTOEICは、どちらも日本で非常に広く知られている英語の資格試験ですが、その目的や構成、活用できる場面は大きく異なります。英検は高校生や大学受験生が取得を目指すことが多く、合否が明確に判定される試験です。一方でTOEICはスコア制を採用しており、主に大学生や社会人がビジネス英語力の証明に使うことが多い試験です。

大学受験を控えている高校生であれば、英検を優先的に取得することをおすすめします。英検2級や英検準1級を取得しておくと、多くの大学の入試で優遇措置を受けられる可能性があり、受験戦略として非常に有効な選択肢となります。就職活動を視野に入れている大学生であれば、TOEICのスコアアップを目指す方が採用選考での評価につながりやすいです。

英検とTOEICのどちらを選ぶべきかは、自分の目標や受験する時期によって異なります。この記事では、英検とTOEICの違いを詳しく比較しながら、あなたの状況に合った選択ができるように情報を整理してご紹介します。

英検とTOEICの基本情報の違い

英検の正式名称は実用英語技能検定といい、公益財団法人日本英語検定協会が実施している資格試験です。英検には5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級という7段階の級があり、級ごとに合格・不合格の判定が行われます。英検は年に3回実施されており、中学生・高校生・大学受験生など幅広い年代が挑戦しています。

TOEICはTest of English for International Communicationの略称で、アメリカの非営利教育測定機関であるETSが開発した英語能力測定テストです。TOEICには複数の種類があり、最もよく知られているのはTOEIC Listening and Readingテストで、スコアは10点から990点の範囲で測定されます。TOEICは毎月のように試験が実施されているため、英検と比べて受験機会がずっと多い試験といえます。

英検とTOEICの大きな違いのひとつは、試験を受ける目的の違いにあります。英検は主に学生が学校や大学受験で活用することを想定した試験であるのに対して、TOEICは主にビジネス英語力を測ることを目的としているため、企業の採用や昇進の基準として広く使われています。そのため、大学受験を控えている高校生は英検を、就職活動を控えている大学生はTOEICを意識するというパターンが一般的です。

英検コーチ

英検とTOEICの試験形式と出題内容の違い

英検は級によって試験内容が異なりますが、英検2級以上になるとリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能すべてが試験の対象となります。英検の一次試験では筆記試験とリスニングが行われ、一次試験を合格した受験者だけが二次試験のスピーキングに進むことができます。英検のスピーキング試験は面接形式で行われ、試験官と実際に英語でやりとりする形式となっています。

TOEICのL&Rテストは、リスニングとリーディングの2技能のみを測定するマークシート形式の試験です。リスニングが100問で45分、リーディングが100問で75分という構成になっており、合計200問を120分で解く試験形式です。TOEICにはスピーキングとライティングを別途測定するTOEIC Speaking and Writingテストもありますが、日本で一般的にTOEICというとL&Rテストを指すことがほとんどです。

英検の出題内容は日常的な場面や社会問題など多岐にわたりますが、TOEICの出題内容はオフィスでの会話・ビジネスメール・会議・広告など、ビジネスシーンに特化したものが中心となっています。英検は学習指導要領に沿った内容も多く含まれているため、学校の英語の授業で学んだ内容と並行して対策しやすいという特徴があります。

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英検とTOEICのスコア・級・CEFRレベルの違い

英検は合否判定方式を採用しており、各級に合格点が設定されています。英検の採点にはCSEスコアという独自のスコアシステムが使われており、合格・不合格の判定だけでなく自分の英語力がどの程度かを数値で確認することもできます。英検の各級は国際的な英語能力指標であるCEFRとも対応しており、英検1級がC1、英検準1級がB2、英検2級がB1からB2相当とされています。

TOEICはスコア制を採用しており、合否の判定はありません。TOEIC L&Rのスコアは10点から990点の範囲で表示され、スコアが高いほど英語能力が高いことを示します。TOEICのスコアとCEFRの対応としては、945点から990点がC1、785点から940点がB2、550点から780点がB1相当とされています。

英検とTOEICを比較するうえでCEFRを基準にすると、自分の現在の英語力がどの段階にあるのかを客観的に把握することができます。大学受験においてよく求められる英検2級はCEFRのB1からB2レベルに相当し、TOEIC換算では550点から780点のレンジに対応しています。英検とTOEICの両方を視野に入れながら勉強することで、英語力そのものを伸ばしながら複数の資格取得を目指すことができます。

英検とTOEICの難易度を比較

英検の難易度は級によって大きく異なり、英検3級は中学卒業程度、英検2級は高校卒業程度、英検準1級は大学中級程度、英検1級は大学上級程度の英語力が求められます。英検2級の一次試験の合格率はおよそ20%から25%程度とされており、4人に1人が合格できる難易度の試験です。英検2級の二次試験(スピーキング)の合格率は約80%から87%程度であるため、一次試験を突破できれば高い確率で最終合格を手にすることができます。

英検準1級になると合格率はさらに低くなり、しっかりとした準備なしに合格することは難しい水準といえます。英検1級は語彙・読解・リスニング・ライティング・スピーキングのすべてにおいて非常に高い英語力が求められ、合格率は10%前後という難関試験です。英検は級ごとの合格・不合格がはっきりと判定されるため、目標とする級を定めて集中的に対策することが大切です。

TOEICは合否がないためシンプルに難易度を比較することはできませんが、就職活動で評価されるスコアの目安として600点から700点以上が求められることが多いです。TOEICで730点以上を取得できれば英語を使う業務への適性を示すことができるとされており、外資系企業や英語を重視する企業では800点以上を求めるケースもあります。英検とTOEICを難易度で比較するなら、英検準1級以上を目指す難易度はTOEIC800点以上を目指す難易度とおおむね同等の英語力が必要になります。

英検とTOEICのリーディング・リスニングの違い

英検のリーディングは、長文読解・語句補充・会話文読解など多様な形式の問題が出題されます。英検2級のリーディングでは500語から700語程度の英文を読む問題があり、文章の内容理解・語彙力・文法知識が総合的に問われます。英検のリスニングは日常的な会話や説明文を聞いて内容を理解する形式で、放送は1度のみ流れるため集中して聞き取る能力が求められます。

TOEICのリーディングは広告・メール・報告書・記事など、ビジネス場面で登場する実用的な文章を読む問題が中心です。TOEICのリーディングセクションは75分で100問を解く必要があり、英検のリーディングと比べても問題量が多く、速読力と情報処理能力が求められます。TOEICのリスニングはオフィスでの会話・電話・アナウンス・図表を含む問題など多様な形式があり、アメリカ英語だけでなくイギリス英語・オーストラリア英語など様々なアクセントが使われています。

英検とTOEICのリーディングを比較すると、英検は語彙・文法の正確な理解を問う問題が多いのに対して、TOEICは文書全体の要点をすばやく把握するスキャニング能力が特に重視されます。英検のリスニングは比較的標準的なアメリカ英語が中心ですが、TOEICはより多様な英語音声への対応が必要なため、英検対策が一段落したらTOEICの多様なリスニング素材にも触れておくことをおすすめします。

英検とTOEICのライティング・スピーキングの違い

英検はライティングとスピーキングの両方を評価する試験であり、特に英検2級以上では意見を英語で論述するライティング問題が出題されます。英検2級のライティングでは80語から100語程度の英文を書く問題があり、与えられたテーマに対して自分の意見とその理由を論理的に述べる力が必要です。英検準1級以上になると要求される英語力のレベルが上がり、120語から150語程度の論述が求められるようになります。

TOEICのL&Rテストにはライティングとスピーキングのセクションがなく、これらの技能を測定したい場合はTOEIC Speaking and Writingという別の試験を受ける必要があります。TOEIC S&Wは日本ではL&Rほど普及していないため、ライティングとスピーキングを含む総合的な英語力の証明としては英検の方が使い勝手がよいです。大学入試における英語4技能評価の観点からも、英検の方がライティングとスピーキングを含む形式で評価を受けられるため、英検を選ぶ大学受験生が多い理由のひとつとなっています。

英検のスピーキングは試験官との対面形式による面接試験で行われ、音読・質疑応答・意見述べなどの課題があります。一方でTOEIC S&Wのスピーキングはコンピューターに向かって音声を吹き込む形式で行われます。英検のスピーキング試験は実際の会話に近い状況での表現力が評価されるため、英語でのコミュニケーション能力を磨く練習としても非常に有効です。

英検とTOEICは大学受験・留学・就職でどちらが有利?

大学受験においては英検の方が圧倒的に有利といえます。多くの大学が英検の級を入試において優遇しており、英検2級以上を取得していると出願要件を満たしたり英語の試験が免除・加点されたりするケースがあります。一方でTOEICのスコアを大学入試で活用できる大学はまだそれほど多くないため、高校生のうちは英検の取得を優先する方が受験戦略として現実的です。

留学を目指す場合には英検とTOEICのどちらよりも、TOEFLやIELTSの方が海外の大学・大学院への出願で使用されることが一般的です。ただし英検準1級以上のレベルであれば留学準備の基礎的な英語力としては十分であり、英検対策を通じて培った英語力はそのまま留学先での生活にも役立ちます。英検の対策で培ったリーディングとライティングの基礎力があれば、TOEFLやIELTSの対策にもスムーズに移行しやすいです。

就職活動においてはTOEICのスコアが最も広く評価されています。経団連の調査によれば、新卒採用において英語力を重視する企業のほとんどがTOEICスコアを参考にしており、600点から730点以上を採用基準の目安としているケースが多いです。大学在学中に英検2級を持っている場合でも、それに加えてTOEIC700点以上を取得することで就職活動でより高い評価を得ることができます。

英検がおすすめな人とTOEICがおすすめな人

英検がおすすめな人は、大学受験での英語外部試験の利用を考えている高校生・受験生です。英検は高校生の段階で取り組みやすい試験であり、学校の英語の授業で学んだ内容と関連性が高いため、無理なく取得を目指すことができます。また英語4技能すべての向上を目指したい人にとっても、英検はライティングとスピーキングを含む形式で力試しができる試験として最適です。

TOEICがおすすめな人は、大学生・社会人で就職活動や昇進を見据えてビジネス英語力を証明したい人です。TOEICは試験の機会が年間に何度もあるため、スコアアップのための再受験がしやすいというメリットがあります。また英検に比べてスピーキングの試験がないため、スピーキングへの苦手意識がある人でもスコアを取りやすいという点もTOEIC L&Rの特徴です。

英検とTOEICは「どちらかしか選べない」という性質のものではなく、目的に応じて両方を活用することが理想的です。高校生のうちに英検2級や準1級を取得して大学入試を有利に進め、大学に入学してからはTOEICのスコアアップを目指して就職活動に備えるというキャリアパスは、英語資格の活用戦略として非常に合理的です。

英検とTOEICの勉強時間・対策方法の違い

英検2級の合格に必要な勉強時間は、英語が得意な高校生であれば50時間から100時間程度が目安とされています。英検3級・準2級・2級と段階を踏んで合格してきた人であれば、すでに基礎力がついているため比較的少ない勉強時間でのステップアップも可能です。英検2級の対策には旺文社が出版しているパス単英検2級や英検2級の過去問題集が定番の参考書として広く活用されています。

英検準1級の取得を目指す場合は、英検2級と比べて大幅に難易度が上がるため、200時間から300時間以上の学習時間を想定しておくことが現実的です。語彙については英検準1級の出題レベルは非常に高く、パス単英検準1級などを使って約2000語以上の専門・学術語彙をしっかりと覚えていく必要があります。英検の一次試験に合格した後に二次試験のスピーキング対策も必要になるため、面接の練習については英語表現の暗記とスムーズな受け答えの練習を組み合わせて進めることをおすすめします。

TOEIC L&Rで600点を目指す場合は、英語の基礎力がある状態からおよそ100時間から200時間の学習が目安とされています。TOEICで700点以上を目指すなら、公式TOEIC Listening and Reading問題集を使った本番形式の演習と、TEX加藤著のTOEIC L&Rテスト出る単特急金のフレーズを使った語彙強化を並行して進める方法が効果的です。TOEICは時間配分の練習が特に重要なため、タイムを計りながら本番形式で解く模擬試験を繰り返すことが高スコアへの近道です。

英検とTOEICに関するよくある質問

英検とTOEICはどちらを先に受けるべきですか

高校生や大学受験生であれば英検を先に受けることをおすすめします。英検は大学受験の優遇措置に直接活用できるため、受験前に英検2級や準1級を取得しておくことは入試戦略として非常に有効です。大学に入学してからTOEICのスコアアップを目指すという流れが、英語資格の取得において最も合理的な順序となります。

英検2級とTOEIC600点はどちらが難しいですか

英検2級とTOEIC600点はおおむね同程度の英語力の目安とされていますが、求められるスキルが異なります。英検2級はライティングとスピーキングを含む4技能が評価されるのに対して、TOEIC600点はリスニングとリーディングのみで達成できます。英語4技能の観点で考えると英検2級の方がより高い総合的な英語力を証明できる資格といえます。

英検準1級はTOEIC何点相当ですか

英検準1級はCEFRのB2レベルに相当し、TOEICのスコア換算ではおよそ785点から940点程度に対応しています。英検準1級を取得している人はTOEICで800点前後を目指せる英語力を持っているといえます。ただし英検とTOEICでは問われるスキルが異なるため、英検準1級の取得がそのままTOEIC高スコアに直結するわけではなく、別途TOEICの問題形式に慣れるための練習が必要です。

大学入試で英検とTOEICどちらが使えますか

多くの大学が英検の級を外部試験として受け入れており、英検2級以上を取得していると英語の試験で有利になるケースが多いです。TOEICのスコアを活用できる大学は英検と比べて少ない傾向にありますが、一部の大学ではTOEICも外部試験として認定しています。受験を検討している大学の入試要項を必ず確認して、英検とTOEICのどちらが使用できるかを事前に把握しておくことが大切です。

英検とTOEICは同時に勉強できますか

英検とTOEICは共通して英語の基礎力が必要であるため、リーディングやリスニングの基礎的な勉強は両方の試験に役立ちます。ただし英検はライティングとスピーキングの対策も必要なのに対してTOEICはビジネス英語特有の語彙や問題形式への慣れが必要であり、それぞれ独自の対策が求められます。まず英検の対策を進めて合格後にTOEICの対策に移行するという段階的な進め方の方が、効率的に力をつけることができます。

英検とTOEICはどちらが就職活動で役立ちますか

就職活動においてはTOEICのスコアの方が企業に広く認知されており評価されやすい傾向があります。日本の多くの企業がTOEICスコアを採用基準や昇進基準として活用しており、特にTOEIC730点以上は英語を使う業務への適性を示すスコアとして評価されています。英検準1級や英検1級を取得していれば就職活動でアピールポイントになりますが、大学在学中にTOEICのスコアアップも並行して目指すことをおすすめします。

CEFRを基準とした難易度比較表

CEFRはCommon European Framework of Reference for Languagesの略称で、英語力を国際的に共通した基準で評価するための指標です。CEFRはA1からC2の6段階に分かれており、英検とTOEICの両方がこのCEFRと対応していることで、異なる試験間での英語力の比較が可能になります。

下記の対応表を参考にして、英検とTOEICのスコアをCEFRの観点から整理してみましょう。

CEFRレベル英検の対応TOEIC L&Rスコアの目安
C2英検1級以上990点
C1英検1級945点から990点
B2英検準1級785点から940点
B1英検2級550点から780点
A2英検準2級225点から545点
A1英検3級120点から220点

CEFRのB1レベルに相当する英検2級は高校卒業程度の英語力を示し、TOEICのスコアでは550点から780点という範囲に対応しています。大学受験生が英検2級の取得を目指してしっかりと学習を積み上げることで、TOEICのスコアでいえば600点から700点程度の英語力を同時に身につけることができます。

英検準1級のCEFRのB2レベルは大学中級程度の英語力に相当し、TOEICでは785点以上が目安となります。英検とTOEICの対応関係をCEFRを通じて理解しておくことで、自分の英語力の現在地と目標を明確にしながら学習を進めることができるようになります。

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