
【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘先生】
これまで英語資格試験の合格者を多数輩出してきました。当記事では英語資格試験に合格するための効果的な勉強法を具体的に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
いきなり最終結論!TOEFLとIELTSの違いと選び方
TOEFLとIELTSはどちらも英語力を国際的に証明できる試験ですが、それぞれ向いている目的や試験の特徴が大きく異なります。
アメリカやカナダの大学進学を目指すならTOEFLが有利で、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドへの留学や移住を考えているならIELTSのほうが広く使われています。どちらを選ぶべきか迷っている場合は、まず志望先の大学や機関がどちらのスコアを求めているかを確認することが最優先です。
スコアの表し方も大きく異なります。TOEFLは0点から120点満点で採点されますが、IELTSは1.0から9.0のバンドスコアという独自の評価方式を採用しています。どちらも4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)を測定しますが、試験の形式や出題傾向には明確な違いがあります。
TOEFLはコンピューターを使って受験するオンライン形式が基本で、アカデミックな英語力が求められます。一方のIELTSはペーパー形式とコンピューター形式の両方が用意されており、スピーキングは試験官と対面で行う点が特徴的です。
就職や永住権の取得を目的とする場合はIELTSを指定する機関が多い傾向にあります。どちらを受けるか迷っている方は、この記事を最後まで読んで自分に最適な試験を見つけていただければと思います。
TOEFLとIELTSの基本情報の違い
TOEFLの正式名称はTest of English as a Foreign Languageといい、アメリカの非営利教育団体であるETSが開発・運営しています。現在主流のTOEFL iBT(インターネット方式)では試験はコンピューターを通じて行われ、スコアの有効期限は取得日から2年間です。
受験料はおよそ245ドル(日本円で約3万5千円から4万円程度)で、試験会場は世界180か国以上に設置されています。日本国内でも東京や大阪を中心に複数の試験会場があります。年間を通じて受験可能ですが、3日に1回以上の受験はできないルールがあります。
IELTSはInternational English Language Testing Systemの略で、英国文化振興会(British Council)、IDP Education、ケンブリッジ大学英語検定機構の3団体が共同で運営しています。スコアの有効期限はTOEFLと同じく2年間です。
IELTSには目的別に2種類のモジュールがあります。大学進学や学術的な場面を想定したAcademic(アカデミック)モジュールと、海外移住や職場での英語を想定したGeneral Training(ジェネラルトレーニング)モジュールです。受験料はおよそ25,000円から26,000円程度で、受験回数の制限はありませんが、7日以内に同じモジュールを再受験することはできません。
TOEFLがアメリカ英語を中心とした試験であるのに対し、IELTSはイギリス英語やオーストラリア英語など多様な英語のアクセントに慣れることが求められます。これはリスニングセクションにも反映されており、試験に向けて学習する際には意識しておくことが大切です。TOEFLとIELTSのどちらを受験するにしても、試験の運営団体や出題傾向の違いをしっかりと把握した上で対策を始めることが重要です。
TOEFLとIELTSの試験形式と出題内容の違い
TOEFLとIELTSはどちらもリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を測定しますが、試験形式や時間配分はかなり異なります。
TOEFLの試験時間は約2時間から3時間です。リーディングでは大学レベルのアカデミックな長文が出題され、設問に答える選択式の形式で進みます。リスニングでは講義や学生同士の会話が収録されており、教授と学生のやり取りを聞いて内容を理解する問題が多く出されます。スピーキングはマイクに向かって話す形式で、統合問題ではリーディングやリスニングの内容をふまえて意見を述べる問題が含まれています。ライティングも統合問題(Integrated Task)と独立問題(Independent Task)に分かれており、どちらもパソコンでタイピングして解答します。
IELTSの試験時間は約2時間45分です。リーディングは45分で3つのパッセージを読み解く形式で、Academicモジュールでは学術的な内容が出題されます。リスニングは4つのパートで構成され、多様なアクセントの英語を聞きながら解答します。スピーキングは試験官と対面で約11分から14分間会話する形式で、TOEFLとはまったく異なる雰囲気で実施されます。ライティングはグラフや図の説明文(Task 1)と、意見を述べるエッセイ(Task 2)の2種類があります。
もっとも大きな違いはスピーキングの形式です。TOEFLは画面に向かってひとりでマイクに話しかける形式ですが、IELTSは実際の試験官と向き合って会話するため、コミュニケーション能力がダイレクトに評価されます。TOEFLとIELTSのどちらの形式が自分に合っているかを考えることも、試験選びの重要なポイントになります。
TOEFLとIELTSのスコア・級・CEFRレベルの違い
TOEFLのスコアは0点から120点満点で、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの各セクションがそれぞれ0点から30点満点で採点されます。合計スコアは4つのセクションの合計となります。
アメリカやカナダの大学への出願では、80点から100点程度が一般的な合格ラインとされていますが、有名大学では100点以上が求められることも珍しくありません。ハーバード大学やMITなどのトップ校では110点以上が必要なケースもあります。
IELTSのスコアはバンドスコアと呼ばれる0から9.0の評価方法を採用しており、0.5刻みでスコアが表示されます。4技能それぞれのバンドスコアと総合バンドスコアが示され、総合スコアは4技能の平均値です。イギリスやオーストラリアの大学への出願では、総合バンドスコアが6.0から6.5程度が一般的な基準とされています。
国際的な語学能力の指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と対応させると、TOEFLとIELTSのスコアはある程度共通の基準で比較することができます。CEFRはA1からC2まで6段階で語学力を分類しており、B2以上が大学進学レベルの目安とされています。
TOEFLとIELTSのスコアはそれぞれ異なる表記方法を採用していますが、CEFRを基準にすることで同じ土台での比較が可能になります。自分の英語力が現在どのCEFRレベルにあるかを把握した上で、目標スコアを設定することが効率的な学習につながります。
TOEFLとIELTSの難易度を比較
TOEFLとIELTSの難易度を単純に比較することは難しいですが、それぞれ得意な人と苦手な人のタイプが異なります。
TOEFLは全てがコンピューター上で行われるため、タイピングが得意な方やデジタル機器に慣れている方には取り組みやすい試験です。しかし、アカデミックな語彙やリーディングの文章量が多く、英語が得意でも時間配分に苦労する受験生が多い傾向にあります。スピーキングもマイクに向かって独り言のように話す形式のため、最初は慣れるまでに時間がかかることがあります。
IELTSはスピーキングが対面形式のため、英会話経験が豊富な方や人と話すことに慣れている方には相対的に取り組みやすいといえます。一方でTOEFLに比べてIELTSのライティングTask 1ではグラフや図を説明する問題があり、この形式が苦手な方にとっては難しく感じることもあります。
日本の大学受験生にとってはどちらも高いレベルの英語力が必要ですが、試験勉強の取り組みやすさという点では、英検などの日本の英語試験に慣れている方はIELTSの形式に親しみを覚えやすい傾向があります。
受験者の合格率という概念はTOEFLにもIELTSにも存在しません。あくまでも自分のスコアを出願先の要件と照らし合わせる形式の試験であるため、目標スコアを明確に設定した上で対策を進めることが合格への近道です。アカデミックな読み書きが得意であればTOEFL、人との会話や多様なアクセントへの対応が得意であればIELTSのほうが本来の力を発揮しやすいといえます。
TOEFLとIELTSのリーディング・リスニングの違い
TOEFLのリーディングでは、大学の教科書レベルの長文が2つから3つ出題されます。1つの文章がおよそ700語前後の長さで、内容は自然科学、社会科学、人文科学などのアカデミックなテーマが中心です。設問は主に選択式で、文章の内容理解だけでなく語彙の意味や文章の構成についても問われます。制限時間は54分から72分で、時間内に素早く正確に読み進める力が必要です。
IELTSのリーディング(Academicモジュール)は60分で3つのパッセージを読む形式です。文章のテーマは幅広く、科学雑誌や学術論文から引用されたものが多く使われます。設問の形式はTOEFLに比べて多様で、空欄補充、見出しのマッチング、正誤問題など様々なタイプが含まれています。TOEFLとIELTSのリーディングはどちらも大学レベルの英語読解力が必要ですが、IELTSのほうが設問の形式のバリエーションが豊富なため、多様な問題形式への慣れが求められます。
TOEFLのリスニングは講義(Lecture)と会話(Conversation)の2種類が出題されます。講義はひとりの教授が話す学術的な内容で、会話は学生同士やキャンパス内でのやり取りです。音声はアメリカ英語が中心で、1つの音声がおよそ3分から5分程度の長さです。問題に答えながらメモを取るノートテイキングのスキルが非常に重要になります。
IELTSのリスニングはSection 1から4の4つのパートで構成されており、日常会話から学術的な講義まで幅広い場面が出題されます。もっとも大きな特徴はイギリス英語、オーストラリア英語、アメリカ英語など複数のアクセントが使われていることで、様々な英語の発音に慣れておく必要があります。TOEFLとIELTSのリスニングはどちらも音声が一度しか流れないため、集中して聴く力が求められます。TOEFLではアメリカ英語のみへの対応で十分ですが、IELTSでは多様なアクセントへの対応が不可欠です。
TOEFLとIELTSのライティング・スピーキングの違い
TOEFLのライティングはIntegrated Task(統合問題)とIndependent Task(独立問題)の2種類で構成されています。Integrated Taskではまずリーディングで文章を読み、次にリスニングで講義を聞いた上で、読んだ内容と聞いた内容の関係をまとめるエッセイを20分で書きます。Independent Taskでは与えられたテーマについて自分の意見を30分で英語のエッセイとして表現します。すべてのライティングはパソコンでタイピングするため、タイピング速度も重要な要素になります。
IELTSのライティングはTask 1とTask 2の2種類があります。Task 1(20分)ではAcademicモジュールの場合はグラフや表、図の内容を説明する文章を150語以上で書きます。Task 2(40分)では与えられたテーマについて自分の意見を述べるエッセイを250語以上で書きます。IELTSのライティングは手書きまたはコンピューター入力から選択でき、解答用紙に直接書く受験者も多くいます。
スピーキングの違いは特に顕著です。TOEFLのスピーキングは4つの問題から構成されており、マイクに向かってひとりで話す形式です。Integrated問題ではリーディングやリスニングの内容を整理してから話す問題があり、自分の意見をすばやくまとめて発言する力が必要です。制限時間は問題ごとに45秒から60秒程度と短く、短い時間で要点をまとめる練習が不可欠です。
一方のIELTSスピーキングは試験官と直接向き合う面接形式で、3つのパートに分かれています。Part 1では自己紹介や日常的な質問に答え、Part 2では与えられたカードのテーマについて1分間準備してから2分間話します。Part 3ではPart 2に関連した抽象的なテーマについてより深く話し合います。試験官との実際の会話を通じて採点されるため、発音、流暢さ、語彙、文法、一貫性が総合的に評価されます。TOEFLとIELTSのスピーキングはどちらも事前の練習が欠かせませんが、求められる表現スタイルが大きく異なるため、どちらを受験するかによって対策方法を変えることが重要です。
TOEFLとIELTSは大学受験・留学・就職でどちらが有利?
大学受験において、国内の大学がTOEFLやIELTSのスコアを活用する制度が広がっています。慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学をはじめとする多くの国内大学が英語外部試験のスコアを入試に活用する仕組みを設けており、TOEFLとIELTSのどちらも対応しているケースがほとんどです。
海外の大学への進学を目指す場合、アメリカやカナダの大学はTOEFLを主流のスコアとして採用していることが多く、一般的な大学への出願基準は80点から100点程度です。イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの大学はIELTSも広く受け付けており、総合バンドスコアが6.0から6.5が基準となるケースが多いです。近年は多くの大学がTOEFLとIELTSの両方を受け入れているため、どちらか一方しか使えないという状況は少なくなっています。
就職の場面では、外資系企業や国際機関への就職を目指す場合にTOEFLやIELTSのスコアが求められることがあります。特にIELTSは移住や永住権の申請においてカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの政府機関が正式に採用しており、海外移住を考えている方にとっては特に重要なスコアとなっています。
看護師や医師、エンジニアなどの資格を海外で取得する際にもIELTSが求められるケースが多く、職業的な英語力の証明としてIELTSの活用場面は広がっています。TOEFLは主に教育機関での英語力証明に特化しているのに対し、IELTSはより幅広い場面で活用できる特徴があります。
TOEFLがおすすめな人とIELTSがおすすめな人
TOEFLがおすすめなのは、アメリカやカナダの大学、大学院への進学を志望している方です。アメリカの大学の多くがTOEFLスコアを出願要件として指定しており、ハーバード大学、スタンフォード大学、MITなどのトップ校を目指す方にとってはTOEFLのスコアが必須となります。
コンピューターを使った試験形式に慣れている方や、タイピングが得意な方もTOEFLに向いています。TOEFLはすべての解答がパソコン上で完結するため、手書きよりもタイピングのほうが素早く文章を書けるという方にはTOEFLのライティング形式が有利に働きます。アカデミックな英語に慣れている方や英語の論文や学術書を読む機会が多い方も、TOEFLとの相性がよいといえます。
一方でIELTSがおすすめなのは、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドへの留学や移住を考えている方です。これらの国の大学や政府機関ではIELTSが正式なスコアとして広く認められており、TOEFLよりも対応している機関が多い場合もあります。
英会話経験が豊富な方や、対面での会話に自信がある方にはIELTSのスピーキング形式が向いています。試験官との自然な会話形式でスピーキングを評価してもらえるため、英会話スクールで学んできた方やホームステイの経験がある方には有利に働きます。手書きの解答が得意な方や、ペーパー形式の試験に慣れている方もIELTSを選ぶとストレスが少なくなるでしょう。
就職や資格取得、永住権申請など学術以外の目的で英語力を証明したい方も、IELTSのほうが活用場面が広いため有利になることが多いです。TOEFLとIELTSのどちらを選ぶかは、自分の目標と学習スタイルを照らし合わせて判断することが大切です。
TOEFLとIELTSの勉強時間・対策方法の違い
TOEFLとIELTSのどちらを目標にするにしても、英語力の土台を固めることが最初のステップです。英単語、英文法、英文読解の基礎が固まっていない状態で試験対策に入ると、スコアがなかなか伸びない原因になります。
TOEFLで80点を目標とする場合、英語力が基礎レベルから始める方は1年から2年程度の学習期間を見込む必要があります。すでに英検2級以上の実力がある方であれば、6か月から1年程度の集中的な対策でスコアアップが見込めます。100点以上を狙う場合はさらに長い期間と高密度な学習が必要です。
TOEFLの対策には公式の教材が有効で、ETSが発行しているTOEFL iBT Official Prep Courseや公式のTPO(TOEFL Practice Online)を活用することが推奨されます。また、Magoosh TOEFLやKaplan TOEFLなどのオンライン教材も多くの受験者に利用されています。スピーキングは繰り返し録音して自分の発話を客観的に確認する練習が効果的です。リスニング対策としてはTED Talksや大学の公開講義を活用してアメリカ英語の音声に慣れることが有効です。
IELTSで6.0のバンドスコアを目指す場合、英検準2級から2級程度の実力がある方で6か月から1年程度の学習期間を目安にすることが多いです。7.0以上を目標とする場合は1年以上の準備が必要になるケースも珍しくありません。
IELTSの対策にはCambridge IELTSシリーズの公式問題集が最も信頼性が高く、本番に近い形式の問題を数多く解くことができます。IELTS公式サイトが提供しているオンライン模擬試験も積極的に活用することをおすすめします。スピーキング対策では実際の試験官との練習が重要なため、英会話スクールや語学学校でIELTS対策コースを受講することも効果的です。リスニングはBBC Learning EnglishやABC Australia(オーストラリア放送協会)の英語音声を聞いて多様なアクセントに慣れておくことが役立ちます。
TOEFLとIELTSのどちらを受験するにしても、毎日継続的にリスニングやリーディングに取り組む習慣をつけることがスコアアップへの近道です。模擬試験を定期的に解いて自分の現在地を確認しながら、苦手な技能を集中的に強化していく学習サイクルを作ることが重要です。
TOEFLとIELTSの違いに関するよくある質問
TOEFLとIELTSはどちらが難しいですか?
TOEFLとIELTSの難易度はどちらが高いとは一概には言えません。TOEFLはアカデミックな英語に特化しており、コンピューター形式のスピーキングが苦手な方には難しく感じられることがあります。IELTSは試験官との対面スピーキングやグラフ説明のライティングがあり、慣れるまでに時間がかかる方もいます。自分の得意な形式に合わせて選ぶことが大切です。
TOEFLとIELTSのスコアは換算できますか?
TOEFLのスコアとIELTSのバンドスコアはある程度対応しています。例えばTOEFL iBTで72点から94点程度はIELTSの5.5から6.5のバンドスコアに相当し、TOEFL iBTで95点から113点程度はIELTSの7.0から8.0に相当します。ただし試験形式が異なるため、スコア換算はあくまでも目安として参考にする程度にとどめておくことが大切です。
日本の大学入試にTOEFLとIELTSのどちらが有効ですか?
多くの国内大学がTOEFLとIELTSの両方のスコアを入試に活用しており、どちらでも対応できるケースが増えています。ただし大学によって対応している試験の種類や活用方法が異なるため、志望校の入試要項を事前に確認することが必要です。国内の大学を受験する場合はTOEFLとIELTSのどちらを準備するか、志望校の情報を基に早めに判断することをおすすめします。
TOEFLとIELTSの受験料はいくらですか?
TOEFLの受験料はおよそ245ドル(日本円で約3万5千円から4万円程度)です。IELTSの受験料は約25,000円から26,000円程度です。いずれも受験のたびに費用がかかるため、1回の受験で目標スコアを達成できるようにしっかり準備してから受験することをおすすめします。特にTOEFLは受験料が高いため、模擬試験で目標スコアに近い結果が出てから本番に臨む判断が大切です。
大学院への進学ではTOEFLとIELTSのどちらが有利ですか?
アメリカやカナダの大学院はTOEFLを要件とする機関が多く、必要スコアは一般的に90点から110点程度です。イギリスやオーストラリアの大学院はIELTSを採用しているケースが多く、総合バンドスコアで6.5から7.0程度が求められます。志望する大学院の公式サイトで必要スコアを必ず確認した上で対策を進めることが重要で、TOEFLとIELTSのどちらが指定されているかによって学習の方向性が大きく変わります。
TOEFLとIELTSは何歳から受験できますか?
TOEFLとIELTSには受験に関する年齢制限は設けられていません。そのため中学生や高校生でも受験することができます。ただし出題内容がアカデミックで高度な英語力を必要とするため、英語の基礎が身についた状態で受験に臨むことをおすすめします。高校生のうちからTOEFLやIELTSに挑戦することで大学受験に向けた英語力の証明にもなり、受験においても有利に働く可能性があります。
CEFRを基準とした難易度比較表
CEFRはヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages)の略称で、語学力を国際的に比較するための共通基準です。A1からC2まで6段階に分かれており、世界中の大学や機関がこの基準を参考にしています。
以下はCEFRの各レベルとTOEFLおよびIELTSのスコアの対応をまとめた比較表です。
| CEFRレベル | 語学力の目安 | TOEFL iBT スコア | IELTS バンドスコア |
|---|---|---|---|
| C2 | 母語話者に近い卓越した英語力 | 114点から120点 | 8.5から9.0 |
| C1 | 高度な英語力・学術的な場面でも十分対応できる | 95点から113点 | 7.0から8.0 |
| B2 | 大学進学レベル・複雑な内容を理解できる | 72点から94点 | 5.5から6.5 |
| B1 | 日常的な話題なら対応できる中級レベル | 42点から71点 | 4.0から5.0 |
| A2 | 基本的なやり取りができる初級レベル | 0点から41点 | 3.0から3.5 |
| A1 | ごく基本的な表現が理解できる入門レベル | 対応スコアなし | 1.0から2.5 |
このCEFR対応表を見ると、大学への出願に必要とされる英語力はB2レベルであるTOEFL 72点以上、IELTS 5.5以上が目安となります。有名校への出願や大学院進学を目指す場合はC1レベルのTOEFL 95点以上、IELTS 7.0以上が求められるケースが多く、より高いスコアを目指して準備を進めることが重要です。
TOEFLとIELTSはそれぞれ異なる試験形式と特徴を持っていますが、CEFRという共通の基準で比較するとどちらの試験が求めている英語力の水準はほぼ同等であることがわかります。自分の現在のCEFRレベルを把握した上で、TOEFLとIELTSの目標スコアを明確に定め、計画的に学習を進めていくことが大切です。






