
【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘先生】
これまでTOEIC900点の合格者を多数輩出してきました。当記事ではTOEIC900点に合格するための効果的な勉強法を具体的に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
TOEIC900点のレベルと難易度
TOEIC900点は、英語学習者の中でも非常に高い水準に位置するスコアです。TOEICは満点が990点であるため、900点というスコアは全体の約91%に相当するレベルになります。
TOEICを受験する人の中で900点以上を取得できる割合は、全受験者のうちおよそ5%から10%程度といわれています。つまり10人受験した場合に1人取れるかどうかという、かなり難易度の高いスコアです。
これだけの得点を取るためには、日常的な英語のニュースや書籍を問題なく読みこなせる能力が求められます。さらにネイティブスピーカーとのビジネス上のやり取りや、会議での発言内容をほぼ正確に聞き取れる実力が必要になります。
TOEIC900点を取得するためには、リスニングとリーディングをそれぞれ高い水準で維持する必要があります。リスニングで430点以上、リーディングで470点以上を安定して取れるようになることが一つの大きな目標になります。
この得点帯になると、単語力や文法の基礎知識だけでなく、英語のニュアンスや文脈を正確につかむ力も問われます。TOEIC900点を目指す段階では、TEX加藤さんのでる1000問シリーズや公式問題集をひと通り完成させた上で、さらに演習量を積み重ねることが大切です。
また、TOEIC900点を達成している受験生の多くは、英語の長文を速く正確に読むためのスキャニングやスキミングといった読み方を身につけています。リーディングセクションでは時間切れになってしまうことが得点を下げる大きな原因になりやすいため、速読の練習を継続的に行うことが重要です。
TOEIC900点はTOEFLiBT換算するとどのレベル?
TOEIC900点をTOEFL iBTのスコアに換算すると、おおよそ80点から100点程度に相当するといわれています。この換算はあくまでも目安であり、試験の性質が異なることから完全に一致するわけではありませんが、英語力の水準を把握するための参考として活用することができます。
TOEFL iBTは120点満点の試験です。80点から100点という得点帯は、CEFRという国際的な英語能力基準でいえばB2からC1の境界付近に位置します。日常的な英語コミュニケーションが問題なくこなせるレベルであり、英語圏の大学で授業を受けるのに必要とされる最低ラインを超えた実力ということになります。
ただし、TOEICとTOEFL iBTでは試験が求めるスキルに大きな違いがあります。TOEICはリスニングとリーディングだけを測定する試験ですが、TOEFL iBTはそれに加えてスピーキングとライティングも試験範囲に含まれています。
そのため、TOEIC900点を持っていたとしても、TOEFL iBTでスピーキングやライティングの練習をしていない場合には、換算上の得点と実際のTOEFL iBTのスコアが一致しないことが十分にあります。TOEFL iBTで高得点を目指す場合は、スピーキングとライティングに特化した対策が別途必要になってきます。
TOEFL iBTのスコア80点を超えるためには、英語圏の学術的な文章を理解する力と、論理的に意見を述べる力が求められます。TOEIC900点を持つ受験生がTOEFL iBTに挑戦する場合は、リーディングとリスニングの土台は整っているため、スピーキングとライティングに集中して対策することが合格への近道になります。
ETS公式サイトのデータによると、TOEIC900点台前半の得点はTOEFL iBTの80点台に対応していることが多く、900点台後半から950点以上になるとTOEFL iBTの90点台に近い水準になるとされています。TOEIC900点とTOEFL iBTの対応関係を理解した上で、それぞれの試験の対策を計画的に進めることが大切です。
TOEIC900点のリーディングのレベルと難易度をTOEFLiBTと比較
TOEIC900点を達成している受験生のリーディングセクションのスコアは、一般的に430点から480点程度の水準にあることが多いです。このレベルのリーディング力は、TOEFL iBTのリーディングセクションに換算するとおよそ20点から27点程度に相当します。
TOEICのリーディングとTOEFL iBTのリーディングには、文章のジャンルや設問の形式に大きな違いがあります。TOEICのリーディングでは、ビジネスメールや告知文、広告などの実用的な文章が中心になります。一方でTOEFL iBTのリーディングは、大学の教科書レベルの学術的な英語文章が出題されます。
TOEFL iBTのリーディングでは、科学や歴史、社会科学などのアカデミックなテーマについて書かれた長文を読み、そこから情報を正確に読み取る力が問われます。単語の難易度もTOEICよりも高く、専門的な語彙を多数含む文章に対応できる力が必要になります。
TOEIC900点レベルの受験生がTOEFL iBTのリーディングに取り組む場合、最初は文章の難しさに戸惑うことがありますが、基礎的な読解力は十分に備わっています。TOEFLの学術的語彙に特化した単語帳であるTOEFL Vocabulary in Useなどを使って語彙を補強しながら、過去問演習を重ねることでスコアを安定させることができます。
リーディングに関しては、TOEFL iBTはTOEICに比べて出題文の量が多く、制限時間内に素早く読み解く力も求められます。普段からアカデミックな英文に触れる習慣をつけることが、TOEFL iBTのリーディングスコアを伸ばすための効果的な練習になります。
TOEICのリーディングで高得点を取るために身につけた文脈から意味を推測する力は、TOEFL iBTのリーディングにも活きてきます。知らない単語が出てきたとしても、前後の文章から意味を読み解く練習を積んでおくことで、TOEFL iBTの難解な文章にも対応できるようになります。
TOEIC900点のリスニングのレベルと難易度をTOEFLiBTと比較
TOEIC900点レベルの受験生のリスニングセクションのスコアは、420点から480点前後であることが多いです。このリスニング力はTOEFL iBTのリスニングセクションに換算すると、おおよそ18点から26点程度の水準にあたります。
TOEICのリスニングとTOEFL iBTのリスニングにも、大きな違いがあります。TOEICのリスニングでは、ビジネス場面での会話や社内アナウンス、説明文などが中心になります。一方でTOEFL iBTのリスニングは、大学の講義やキャンパス内での会話が主な出題内容になります。
大学の講義を想定したリスニングでは、教授が複雑な学術的概念について長時間にわたって説明する内容を聞き取る必要があります。TOEICのビジネス会話に比べて話題の専門性が高く、内容を整理しながら聞く力が求められます。
TOEIC900点を持つ受験生がTOEFL iBTのリスニングに取り組む場合、英語を聞き取ること自体に大きな問題はないことが多いです。ただし、長い講義の内容を正確に記憶・整理して設問に答える形式に慣れるためには、専用の練習が必要になります。
TOEFL iBTのリスニング対策としては、公式問題集を活用しながら、TED Talksや大学の無料公開講義を聴く習慣をつけることが効果的です。長時間の英語を集中して聞き続ける練習を積むことで、TOEFL iBTのリスニングにも対応できる力を養うことができます。
TOEFL iBTのリスニングでは、教授の発言の中で特に重要なポイントにアンダーラインを引くイメージでメモを取りながら聞く練習が効果的です。TOEIC900点の受験生はすでに英語を聞き取る基礎力を持っているため、TOEFL iBT独特のノートテイキングのスキルを上乗せすることで、短期間でスコアを伸ばすことができます。
TOEIC900点とTOEFLiBTをCEFRを軸に比較
CEFRとはCommon European Framework of Reference for Languagesの略称で、ヨーロッパを中心に世界で広く使われている語学力の国際基準です。A1からC2までの6つのレベルに分類されており、英語検定試験の難易度を比較する際によく用いられています。
TOEIC900点のCEFRレベルは、一般的にB2に相当するとされています。B2は自立した言語使用者のレベルとして定義されており、日常的・職業的に複雑な内容を理解し、流暢に意見を述べられる水準です。ただし、TOEICはリスニングとリーディングだけの試験であるため、スピーキングとライティングを含む総合的な英語力という点ではC1相当の実力を持っている人もいます。
TOEFL iBTのCEFRレベルとの対応を見ると、72点から94点がB2、95点以上がC1に相当するとされています。TOEIC900点はTOEFL iBTでおよそ80点から100点に換算されるため、CEFR上ではB2からC1の境界付近に位置することになります。
B2レベルというのは、英語圏の大学への留学に最低限必要とされる水準とも言われており、TOEFL iBTでは72点から94点がこのレベルに対応しています。多くの海外大学ではTOEFL iBT80点前後を出願要件としているため、TOEIC900点相当の英語力は留学に向けた土台として十分に機能するものです。
C1レベルを目指す場合は、TOEFL iBTでは95点以上、TOEICで換算すると945点以上が目安になります。TOEIC900点から945点以上を目指すためには、より高度な読解力と語彙力を身につける必要があり、使用教材のレベルを一段階引き上げることが効果的です。
CEFRのB2からC1の間には大きな壁があるといわれており、C1レベルに到達するためには英語を運用するための総合的な力が求められます。TOEIC900点とTOEFL iBTの両方を学習の指標として活用しながら、CEFRのC1を目標に掲げて英語力を磨き続けることが長期的な成長につながります。
TOEIC900点は大学の偏差値ではどれくらいのレベル?
TOEIC900点を大学の偏差値に換算すると、英語力という観点からは偏差値65から70程度に相当するといわれています。これは早稲田大学や慶應義塾大学の文系学部、または上智大学などの英語重視型の大学のレベルに匹敵する水準です。
大学入試の英語試験と比較した場合、TOEIC900点レベルの英語力があれば、東京大学や一橋大学の英語の問題にも十分太刀打ちできる実力があります。共通テストの英語であれば安定して190点以上を取れる力と同等とみることができます。
ただし、大学受験の英語とTOEICの英語は出題形式が大きく異なります。大学受験では和訳や英作文、長文読解を中心とした問題が出されますが、TOEICはビジネス英語に特化したマークシート形式です。TOEIC900点を持っているからといって、必ずしも難関大学の英語問題がそのまま解けるわけではありません。
それでも、TOEIC900点を取るために必要な語彙力や文法力、長文読解力は大学受験にも大いに役立ちます。特に難関大学を目指す受験生にとっては、TOEIC900点相当の英語力を身につけることが英語の実力を一段引き上げる大きな指標になります。
偏差値70以上を誇る難関大学の合格者の中でも、TOEIC900点以上を持つ学生は珍しくありません。英語を得点源にして合格を目指す受験生にとって、TOEIC900点という水準は一つの大きな目標になり得ます。
大学受験の英語学習とTOEIC900点の学習を並行して進めることは、互いの実力を高め合うことにも繋がります。大学受験で培った精読力はTOEICのリーディングに活かせますし、TOEIC対策で身につけたリスニング力は大学受験のリスニング問題でも力を発揮します。
TOEIC900点はすごい?すごくない?
TOEIC900点は、客観的に見ても非常に高いスコアです。先ほど述べたように全受験者のうち5%から10%しか到達できない水準であり、英語を学んできた多くの社会人や大学生が目標にしている得点帯です。
一方で、TOEIC900点をすごくないと感じる場面も存在します。外資系企業や英語を日常的に使う職場では、TOEIC900点以上が応募の前提条件とされていることがあります。また英語圏への留学を検討する場合は、TOEICよりもTOEFL iBTやIELTSのスコアが重視されるため、TOEIC900点だけでは評価されないこともあります。
総合的に考えると、TOEIC900点は日本国内のビジネス英語の文脈では間違いなく高く評価されるスコアです。英語力の証明として履歴書に書けば採用担当者の目を引く数字ですし、大学院への進学や社内公募の際にも強みになります。
ただし、英語を実際に使えるかどうかという点では、TOEIC900点だけで全てが解決するわけではありません。TOEICが測定するのはあくまでもリスニングとリーディングのみです。スピーキングやライティングの力は別途鍛える必要があります。
TOEFL iBTのようなスピーキングやライティングも含む試験で高得点を取ることができれば、TOEIC900点と組み合わせることでより総合的な英語力を証明することができます。TOEIC900点はゴールではなく、さらに上の英語力を目指すための大きな通過点として位置づけることが大切です。
大学受験生の立場から考えると、TOEIC900点を在学中に取得することで大学の英語の授業が楽になるだけでなく、就職活動でも大きなアドバンテージになります。高校生や大学1年生の段階でTOEIC900点を目指すことは、将来の選択肢を広げる上で非常に有効な投資になります。
TOEIC900点とCEFRを軸に他の英語資格と徹底比較
TOEIC900点がCEFRのB2レベルに相当することを踏まえ、他の英語資格との比較を見ていきます。
英検との比較では、英検準1級がCEFRのB2レベルに対応しています。つまりTOEIC900点は英検準1級と同程度の英語力を示す指標になります。英検1級はCEFRのC1からC2レベルに相当するため、TOEIC900点から英検1級を目指すにはさらなる学習が必要になります。
IELTSとの比較では、IELTSのスコア6.0から6.5がCEFRのB2に相当します。TOEIC900点はIELTSで6.0から6.5程度の水準に近いと考えることができます。IELTSのスコア7.0以上はCEFRのC1相当であり、これはTOEIC960点以上に近い水準です。海外の大学院への進学を考えている場合は、IELTSで6.5から7.0以上を目標にすることが一般的です。
TOEFL iBTとの比較では、すでに述べた通りTOEIC900点はTOEFL iBT80点から100点程度に相当します。TOEFL iBT80点はCEFRのB2に対応しており、アメリカやカナダの大学への入学要件として求められるスコアの目安にもなっています。TOEFL iBT100点以上はC1レベルとみなされ、上位校への出願に強みを持つスコアです。
ケンブリッジ英語検定のB2 Firstは旧称FCEとも呼ばれており、CEFRのB2レベルに対応しているためTOEIC900点と同等の水準と見ることができます。C1 Advancedは旧称CAEとも呼ばれており、CEFRのC1レベルにあたります。これはTOEIC950点以上に相当する高い英語力が求められます。
このようにTOEIC900点は様々な英語資格のB2レベルと横並びで比較することができます。それぞれの試験が求めるスキルや出題傾向が異なるため、自分の目標に合った試験を選んで対策を進めることが大切です。留学を目指すならTOEFL iBT、英語資格として日本国内で評価されることを重視するなら英検準1級や英検1級、ビジネスの場での評価を求めるならTOEIC900点以上という形で、目標に応じて使い分けることをおすすめします。
TOEIC900点とTOEFLiBTに関するよくある質問
TOEIC900点からTOEFLiBTに挑戦する場合、どのくらいの勉強期間が必要ですか?
TOEIC900点を持っている場合、リスニングとリーディングの基礎は十分に整っているといえます。TOEFL iBTで80点から90点を目指すのであれば、スピーキングとライティングに特化した対策を3か月から6か月程度行うことで目標に届くことが多いです。100点以上を目標にする場合は、さらに6か月から1年程度の準備期間を見込んでおくとよいでしょう。個人差はありますが、毎日2時間から3時間の学習を継続することが重要です。
TOEIC900点とTOEFLiBTはどちらが難しいですか?
単純に難易度を比較することは難しいですが、測定するスキルの広さという点ではTOEFL iBTの方が難しいといえます。TOEFL iBTはリスニングとリーディングに加えてスピーキングとライティングも試験範囲に含まれており、学術的な英語力が問われるためです。TOEIC900点を達成している受験生でも、スピーキングやライティングの対策をしていなければTOEFL iBTで80点以上を取ることは容易ではありません。
TOEFL iBTで100点以上を取るには、TOEIC換算でどのくらいのスコアが必要ですか?
TOEFL iBT100点はCEFRのC1レベルに相当し、TOEICに換算するとおよそ940点から960点程度に相当するといわれています。ただし、TOEFL iBTはスピーキングとライティングも含まれるため、リスニングとリーディングだけのTOEICとは単純に比較できません。TOEFL iBT100点を目指す場合は、TOEIC960点相当の読み書きの力に加えて、スピーキングとライティングの高度な運用能力も必要になります。
TOEIC900点はアメリカの大学への出願に使えますか?
アメリカの大学への出願には、一般的にTOEFL iBTやIELTSのスコアが求められます。TOEICは日本国内のビジネス英語の評価試験として広く認知されていますが、海外の大学では出願書類としてTOEICを認めていないケースがほとんどです。アメリカの大学進学を目指す場合は、TOEIC900点を持っている英語力を活かしつつ、TOEFL iBTの対策に切り替えることをおすすめします。多くのアメリカの大学ではTOEFL iBT80点から100点程度を出願要件としています。
TOEIC900点とTOEFLiBTを両方持つことにメリットはありますか?
TOEIC900点とTOEFL iBTの高得点を両方持つことには大きなメリットがあります。TOEIC900点は日本国内での就職活動やビジネスの場での英語力証明として強みになります。一方、TOEFL iBTのスコアは海外の大学や大学院への出願、または国際的な評価の場で有効です。両方のスコアを持つことで、国内外どちらの場面でも英語力を客観的に証明できるため、将来的な選択肢を大きく広げることができます。
TOEIC900点を取った後にTOEFLiBTを勉強するにはどんな教材がおすすめですか?
TOEFL iBTの対策教材として特によく使われているのが、ETS公式のTOEFL iBT Official Practice Testsです。本番と同じ形式で練習できるため、試験の感覚をつかむのに最適です。語彙対策にはBarron’s Essential Words for the TOEFLやTOEFL Vocabulary in Useが定番として知られています。スピーキング対策にはよく出る質問のテンプレートを作成し繰り返し練習する方法が効果的で、ライティングについてはIntegrated WritingとIndependent Writingそれぞれの型を練習する問題集を使うことをおすすめします。
TOEIC900点を大学在学中に取得するメリットは何ですか?
大学在学中にTOEIC900点を取得することには、複数の大きなメリットがあります。まず就職活動において、TOEIC900点は英語力の高さを客観的に証明する強力な武器になります。外資系企業や英語を重視する日系大手企業の選考でも高く評価されることが多いです。また、TOEIC900点の英語力を土台にしてTOEFL iBTの学習に移行することで、海外大学院への進学も視野に入れることができます。さらに、大学の英語授業や留学プログラムへの参加においても、TOEIC900点相当の英語力があれば余裕を持って取り組むことができます。







