
【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘先生】
これまで英語資格試験の合格者を多数輩出してきました。当記事では英語資格試験に合格するための効果的な勉強法を具体的に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
いきなり最終結論!IELTSとTOEICの違いと選び方
IELTSとTOEICは、どちらも世界中で広く認知されている英語資格ですが、その目的や試験内容は大きく異なります。
IELTSは留学や海外移住を目的とした試験で、アカデミックな英語力を総合的に測定することに特化しています。一方でTOEICはビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力を測る試験として、日本では特に就職活動や職場での英語力証明に広く使われています。
大学受験生の方に向けて結論をお伝えすると、海外の大学への留学を考えている場合はIELTS、国内の就職活動や大学の単位認定が目的であればTOEICを優先して取得するのが賢明です。
どちらの資格が自分に必要かを判断するうえで最も大切なのは、英語資格を取得する目的を明確にしておくことです。留学先の国や大学の出願要件、将来就きたい職種や業界によって最適な資格は変わってきます。
IELTSは英語4技能すべての力を証明できる点が強みであり、TOEICはリスニングとリーディングに特化している点が特徴です。自分の目標に合った資格を選ぶことで、学習の方向性が定まり、効率的にスコアを伸ばすことができます。
この記事ではIELTSとTOEICの試験形式・スコア・難易度・対策方法などを詳しく比較していきます。ぜひ最後まで読んで、自分に合った英語資格選びの参考にしてください。
IELTSとTOEICの基本情報の違い
IELTSはInternational English Language Testing Systemの略称で、イギリスのブリティッシュ・カウンシル、IDP IELTS Australia、ケンブリッジ大学英語検定機構の3機関が共同で運営している国際的な英語資格です。
1989年に導入されて以来、現在では世界140カ国以上・11,000以上の機関でその結果が認められており、特にイギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドなどの英語圏への留学・移住・就労ビザの取得に欠かせない資格として広く位置づけられています。
IELTSには学術的な内容に特化したAcademicと、移住・就労を目的としたGeneral Trainingの2種類があり、大学や大学院への留学を目的とする受験生はAcademicを受験することが一般的です。
一方でTOEICはTest of English for International Communicationの略称で、アメリカのETSが開発・運営している英語資格です。
日本では特に企業の採用活動や昇進・昇格の基準として広く採用されており、年間延べ受験者数は200万人を超えるほど国内での認知度が非常に高い試験となっています。
TOEICにはListening and Reading(L&R)とSpeaking and Writing(S&W)の2種類があり、一般的にTOEICと呼ばれる場合はL&Rを指していることがほとんどです。
試験の開催頻度についても両者には違いがあります。TOEICは年間10回程度の公開試験が実施されており、受験機会が豊富に用意されています。
IELTSも主要都市では月に複数回の試験が実施されていますが、試験会場の数はTOEICよりも少ない傾向にあります。
受験料についても差があり、2025年時点でTOEICのL&Rは7,810円(税込)であるのに対し、IELTSは25,380円前後となっており、IELTSの方が費用の面でも大きな負担となる場合があります。
スコアの有効期限についても把握しておくことが大切です。TOEICのスコアは取得日から2年間有効とされており、就職活動や大学の出願時には有効期限内のスコアが求められます。IELTSのスコアは一般的に2年間有効とされており、留学先の大学や機関によっては有効期限についての要件が異なる場合があるため、出願前に必ず確認することをおすすめします。
IELTSとTOEICの試験形式と出題内容の違い
IELTSとTOEICは試験形式の面でも大きく異なります。まずIELTSはリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能すべてを評価する試験です。
試験時間は合計で約2時間45分となっており、スピーキングテストは別日程・別会場で実施されることもあります。
出題される内容はアカデミックな長文読解や学術的なレポート・エッセイの作成、試験官との対話など、大学の授業や研究活動に近い実践的な英語運用能力が求められます。
一方でTOEICのL&Rはリスニングとリーディングの2技能のみを評価する試験で、試験時間は約2時間です。
マークシート形式で200問に答える構成となっており、選択肢から正解を選ぶ形式が中心となっています。
出題内容はビジネスメール・会議の会話・社内アナウンスなど職場環境に関するものが多く、アカデミックな内容よりも実務的な英語が問われます。
スピーキングとライティングについては、TOEICにもSpeaking and Writingテストが別途存在しますが、多くの場合L&Rのスコアのみが採用選考や英語力の証明に使用されています。
IELTSでは全4技能が1つの資格として評価されるため、総合的な英語力を証明したい方には大きなメリットとなります。
また、IELTSにはペーパーベースとコンピューターベースの2つの受験形式があり、コンピューターベースの場合はタイピングでエッセイを作成することができます。受験生の得意な方法を選べるという点は、近年の試験環境の変化に合わせた柔軟な対応といえます。
TOEICは試験問題を解く速度が問われる試験であり、特にリーディングセクションでは75分で100問を解く必要があるため、素早く正確に読む力が求められます。時間配分の練習を積んでおかないと最後まで解ききれないことも多く、問題形式への慣れが非常に重要です。
IELTSとTOEICのスコア・級・CEFRレベルの違い
IELTSのスコアは0から9のバンドスコアで表示され、0.5刻みで評価されます。
各技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)の平均がオーバーオールバンドスコアとして算出され、このスコアが留学先の大学や移住・就労ビザの申請に用いられます。
例えばイギリスやオーストラリアの大学への学部入学にはバンドスコア6.0から6.5程度、大学院進学にはバンドスコア6.5から7.0程度が一般的な要件となっています。
一方でTOEICのL&Rスコアは10から990の間で5点刻みで表示されます。
日本の主要企業では600点以上を英語力の基準としているケースが多く、外資系企業や英語を多用する職種では730点以上、場合によっては800点以上を求められることもあります。
CEFRとの対応関係については、IELTSのバンドスコア4.0から5.0程度がB1レベル、5.5から6.5程度がB2レベル、7.0から8.0程度がC1レベル、8.5から9.0がC2レベルに相当するとされています。
TOEICのL&Rスコアでは、550点から780点程度がB2レベル、785点から940点程度がC1レベル、945点以上がC2レベルに相当するとされています。
このCEFRとの対応を理解しておくことで、IELTSとTOEICのスコアを横断的に比較することができ、自分の英語力をより客観的に把握することができます。
なお、IELTSのスコアは技能ごとに個別に表示されるため、どの技能が弱いかを明確に把握できる点がメリットです。一方でTOEICのL&Rはリスニングとリーディングの合算スコアのみが最終結果として表示されるため、どちらが得意でどちらが苦手かを把握するには、各パートの正答数も意識して確認することが大切です。
IELTSとTOEICの難易度を比較
IELTSとTOEICのどちらが難しいかという比較は、単純にはできません。なぜなら両者は測定する英語力の種類が異なるからです。
ただし一般的な傾向として、IELTSは4技能すべてを評価するため、特にライティングとスピーキングの対策に多くの時間と練習が必要とされ、準備の負担が大きいといわれています。
TOEICは選択肢から選ぶ形式のため試験形式に慣れることが重要で、高スコアを狙う場合でもIELTSに比べると対策の方向性が絞りやすいといえます。
一方でIELTSは採点に主観的な要素も含まれており、ライティングやスピーキングの得点が個人の表現力に大きく左右されます。
同じ英語力の人でも、IELTSではスコアにばらつきが出やすいという特徴があります。
大学受験生の観点からすると、TOEICは日本語の参考書や問題集が非常に豊富で独学しやすい環境が整っています。
IELTSも近年は日本語の参考書が充実してきましたが、特にスピーキングは独学での対策に限界を感じる方が多く、英語圏出身の講師によるレッスンを受けることが一般的に推奨されています。
英語力ゼロからスコア取得を目指す場合、TOEICで600点を取得するには300時間から500時間程度の学習が目安とされており、IELTSでバンドスコア6.0を取得するには500時間から700時間程度の学習が必要とされています。
高校生の段階で英語の基礎が固まっている場合はこれより短い時間でスコアを取得できることもありますが、いずれの資格も継続的な学習の積み重ねが不可欠です。IELTSは一度の試験で4技能すべてのスコアが出るため、弱点のある技能に集中的に取り組む必要があります。試験に向けた準備期間は最低でも3カ月から6カ月程度を確保することをおすすめします。
IELTSとTOEICのリーディング・リスニングの違い
IELTSのリーディングは学術的な長文が3つ出題され、それぞれ700語から900語程度の文章に対して13問から14問程度が出題されます。
トピックは科学・社会・文化・テクノロジーなど多岐にわたり、大学の授業で使われる教科書レベルの文章が出題されることもあります。
設問の形式も多様で、空欄補充・見出し選択・True/False/Not Given・短文記述など様々な形式に対応する必要があります。
TOEICのリーディングは文書量こそIELTSより少ないものの、75分で100問を解くという時間的なプレッシャーが大きいのが特徴です。
ビジネスメール・告知文・求人広告・記事など多様なジャンルの文書が出題され、特にダブルパッセージやトリプルパッセージと呼ばれる複数の文書を読み比べる問題が後半に集中しています。
IELTSとTOEICではリーディングで求められる読み方が異なります。IELTSでは文章全体の論旨を把握する力が求められるのに対し、TOEICでは必要な情報を素早く見つけるスキャニングの技術が特に重要です。
リスニングについては、IELTSは様々な英語のアクセント(イギリス・オーストラリア・アメリカなど)の音声が使用されており、非アメリカ英語への慣れが必要です。
IELTSのリスニングは4つのセクションで構成されており、日常的な会話から学術的な講義まで幅広い場面の英語を聞き取る力が求められます。
一方でTOEICのリスニングはアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの4カ国のアクセントが使われており、45分で100問というスピーディーな形式が特徴です。会話・アナウンス・説明文など職場環境に関する音声が中心で、一度しか音声が流れないため集中力を切らさずに聞き続ける力が求められます。
IELTSのリスニングでは空欄に書き込みながら答える記述式の問題も含まれており、聞きながら素早くメモを取るスキルが必要になります。TOEICのリスニングでは正確に聞き取ることよりも選択肢との照合スピードが重要で、先読みの技術が高スコアへの鍵となります。
IELTSとTOEICのライティング・スピーキングの違い
IELTSのライティングはタスク1とタスク2の2問構成です。タスク1ではグラフや図・表・地図などを説明する150語以上のレポートを書き、タスク2では与えられたテーマについて250語以上のエッセイを書きます。
タスク2の配点がより高く設定されており、論理的な構成・適切な語彙・文法の正確さ・課題への応答度の4観点から採点されます。
特にアカデミックな書き方(パラグラフ構成・論拠の提示・結論の明示)に慣れるための練習が必要で、Cambridge IELTSシリーズの公式問題集やWriting for IELTSなどの参考書を活用した反復練習が効果的です。
TOEICのSpeaking and Writingテストにもライティングが含まれますが、L&Rのみを受験する場合はライティング力は評価されません。
そのためTOEICのL&Rだけを対策する場合はライティングの練習は不要ですが、実際の英語力としてはライティングを鍛えることが英語全体の底上げにつながります。
IELTSにおけるスピーキングはパート1からパート3の3部構成で、試験官との1対1の面接形式で行われます。
自己紹介・身近なトピックについての会話・特定のテーマについての2分間スピーチ・テーマに関連した深掘りディスカッションという流れで進み、合計11分から14分程度の面接となります。
採点基準は流暢さと一貫性・語彙力・文法の幅と正確さ・発音の4項目で、いかに自分の意見を論理的かつ流暢に伝えられるかが問われます。
TOEICのスピーキングテストはコンピューターを通じて回答を録音する形式で、即興でビジネスに関する質問に答える能力が測られます。IELTSのスピーキングは試験官との対話という緊張感はあるものの、実際のコミュニケーションに近い形での評価が受けられるため、留学先での生活に必要な実践的な英会話力を証明するうえでIELTSのスコアは非常に説得力を持ちます。
IELTSとTOEICは大学受験・留学・就職でどちらが有利?
大学受験において英語外部試験のスコアを活用する制度は各大学によって異なりますが、国内の大学ではTOEICよりもIELTSの方が出願要件として採用されているケースも増えています。
ただし共通テストの英語と外部試験スコアを併用する大学も増えており、出願を検討している大学の入試要件を早めに確認することが大切です。
海外留学を目的とする場合、イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの大学ではIELTSが最もよく求められる英語資格です。
アメリカの大学ではTOEFLが主流ですが、近年はIELTSを認める大学も急速に増加しており、IELTSのスコアを持っていることで幅広い国への留学が可能になります。
一方でTOEICは国内の就職活動において非常に強力な武器となります。特に商社・金融・メーカー・コンサルティングなど英語を使う機会の多い業種では、TOEICのスコアが採用選考や配属の基準として重視されることが多いです。
また日本国内の大学や大学院の単位認定・卒業要件にTOEICのスコアを設定している大学も多く、在学中にTOEICを取得しておくことで大学生活をスムーズに進めることができます。
総合的に判断すると、海外の大学・大学院への進学を目指す受験生にはIELTSの取得が有利に働き、国内での就職活動や大学の英語要件をクリアする目的にはTOEICの方が直結した資格といえます。
両方の取得を目指す場合は、まずTOEICで英語の基礎力を固めてからIELTSに挑戦するルートが取り組みやすいと多くの学習者が実感しています。どちらの資格も英語力そのものを伸ばす過程で得たスキルは共通して活きてくるため、段階的に目標を設定して学習を進めることが理想的です。
IELTSがおすすめな人とTOEICがおすすめな人
IELTSがおすすめなのは、海外の大学・大学院への留学を目指している人です。
特にイギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドへの留学を考えている場合、IELTSのスコアは入学審査において必須の要件となっていることがほとんどです。
また海外での就労ビザや永住権申請にも多くの国でIELTSのスコアが求められるため、将来的に海外での生活を視野に入れている人にとっても重要な資格です。
4技能すべての英語力を伸ばしたい人や、英語でのアカデミックライティングを学びたい人にもIELTSの学習プロセスは大きなメリットをもたらします。
現在英語の基礎がある程度固まっており、さらに高いレベルの英語力を証明したい方にとっても、IELTSのバンドスコアは国際的な説得力を持つ資格です。
一方でTOEICがおすすめなのは、国内での就職・転職活動に英語力の証明が必要な人です。
日本の多くの企業がTOEICのスコアを採用基準や昇格要件として採用しているため、就職を控えた大学生や社会人の英語力証明には最も効率的な資格といえます。
英語の4技能のうちリスニングとリーディングを集中して伸ばしたい人や、試験対策の参考書や問題集が豊富な環境で学習を進めたい人にもTOEICは取り組みやすい選択肢です。
また日本語での解説資料が充実しているため、英語学習初心者が最初の目標として設定するにも適しており、600点・730点・860点とスコアアップを段階的に目指すことで着実に英語力を伸ばすことができます。IELTSとTOEICのどちらが自分に向いているかを判断する際には、今後のキャリアや進路の方向性を軸に考えることが最も重要なポイントです。
IELTSとTOEICの勉強時間・対策方法の違い
TOEICで600点を目指す場合、英語の基礎力がある程度ある状態から300時間から400時間程度の対策学習が目安とされています。
まず公式問題集であるTOEIC L&R公式問題集を使って試験形式に慣れることが最初のステップです。
次に金のフレーズ(TOEIC出る単特急)などの頻出単語集でTOEIC特有の語彙を増やし、リスニングはabceedや公式アプリを使った毎日の音声学習を積み重ねることが効果的です。
730点以上を目指す場合はさらに200時間から300時間程度の追加学習が必要で、Part7の長文問題を素早く正確に読む読解スピードの向上と、Part5の文法問題の精度向上が重点課題となります。
模擬試験を繰り返し解いて時間配分に慣れることと、間違えた問題の解説を丁寧に確認して理解する習慣を持つことが730点の壁を突破するための大きな鍵です。
IELTSでバンドスコア6.0を目指す場合は、英語の基礎力がある状態から500時間から700時間程度が必要な学習量の目安です。
Cambridge IELTSシリーズの公式問題集(1から18巻まで発売されています)を使って実際の試験形式に慣れることが最初の重要なステップです。
リーディングは長文読解の練習を毎日続けながら、語彙力を高めるためにVocabulary for IELTSなどの専門的な単語集を活用することが推奨されます。
ライティングはThe Official Cambridge Guide to IELTSなどの参考書を使ってパラグラフ構成を学び、実際に書いたエッセイをネイティブの講師に添削してもらうことが上達の近道です。
スピーキングはIELTS対応のオンライン英会話(QQ EnglishやDMM英会話など)を活用して、試験形式に沿ったスピーキング練習を積むことが効果的です。バンドスコア7.0以上を目指す場合はさらに高度なアカデミック語彙の習得と論理的な英語表現の練習が求められ、英語圏の大学のオープンコースウェアなどを活用して学術的な英語に日常的に触れる習慣をつけることも重要です。
IELTSとTOEICの違いに関するよくある質問
Q1. IELTSとTOEICはどちらから先に受けるべきですか?
英語の基礎力をつける段階では、まずTOEICから学習を始めることをおすすめします。
TOEICは日本語の参考書が豊富で試験形式がシンプルなため、英語学習の入口として取り組みやすい環境が整っています。
TOEICでL&Rスコア700点から730点程度の実力をつけた後にIELTSの学習に移行すると、ライティングやスピーキングを含む4技能の対策にスムーズに移行できます。
Q2. IELTSとTOEICのスコアは互いに換算できますか?
直接的な換算表は公式には存在しませんが、CEFRを基準として大まかな対応関係を確認することができます。
例えばTOEICで785点から940点程度のスコアはCEFRのC1レベルに相当し、IELTSではバンドスコア7.0から8.0程度が同じC1レベルとされています。
ただしIELTSはライティングとスピーキングも含めた4技能を評価するため、TOEICのスコアとの単純比較には限界があります。
Q3. IELTSとTOEICの両方を持っていると就活に有利ですか?
国内の就職活動においてはTOEICのスコアが最も重視される傾向が強いため、TOEICのスコアを中心に就活に活用するのが効果的です。
外資系企業や海外勤務を希望する場合はIELTSのスコアも評価される場面がありますが、優先度はTOEICの方が高いといえます。
両方のスコアを保有していることでエントリー時のアピール材料が増えるため、時間的に余裕があれば両方の取得を目指すのも良い戦略です。
Q4. IELTSの対策にどんな参考書を使えばいいですか?
IELTSの対策にはCambridge IELTSシリーズの公式問題集が最も信頼性が高く、実際の試験に近い問題を繰り返し練習することができます。
リーディングとリスニングの基礎固めにはThe Official Cambridge Guide to IELTSが網羅的な解説と豊富な練習問題を提供しており、初心者から中級者まで幅広く使えます。
ライティングはIELTS Writing Task 1 and Task 2などの専門書を使ってエッセイの構成を学び、添削サービスを活用してフィードバックをもらいながら反復練習することが最も上達の近道です。
Q5. IELTSとTOEICの試験当日の持ち物や注意事項を教えてください。
TOEICの受験時には顔写真付きの身分証明書(運転免許証・パスポートなど)が必要で、HBまたはBの鉛筆とプラスチック消しゴムを持参する必要があります。
IELTSの受験時にはパスポートが必須の身分証明書となっており、試験当日に有効なパスポートを必ず持参する必要があります。
両試験とも試験会場への早めの到着と、試験当日のルールを公式サイトで事前に確認しておくことが大切です。
Q6. IELTSとTOEICはどのくらいの頻度で受験できますか?
TOEICのL&Rは年間10回程度、全国の主要都市で公開試験が実施されており、受験機会が非常に豊富です。
IELTSはペーパーベースとコンピューターベースを合わせると月に複数回の受験機会がありますが、試験会場の数はTOEICと比較して限られています。
コンピューターベースのIELTSであれば結果が発表されるまでの期間も短く(3日から5日程度)、スコア取得のスピードを重視する場合はコンピューターベースの選択が有利なことがあります。
CEFRを基準とした難易度比較表
CEFRはCommon European Framework of Reference for Languagesの略称で、ヨーロッパで開発された国際的な語学力の基準です。
A1からC2の6段階で英語力を評価するこの基準は、IELTSやTOEICなどの資格と対応づけることができ、自分の英語力を国際的な基準で把握するために非常に役立ちます。
以下にCEFRの各レベルとIELTS・TOEICの対応関係を示します。
| CEFRレベル | IELTSバンドスコア | TOEIC L&Rスコア |
|---|---|---|
| C2 | 8.5〜9.0 | 945〜990 |
| C1 | 7.0〜8.0 | 785〜940 |
| B2 | 5.5〜6.5 | 550〜780 |
| B1 | 4.0〜5.0 | 225〜545 |
| A2 | 3.0〜3.5 | 120〜220 |
| A1 | 1.0〜2.5 | 10〜115 |
C1レベルはTOEICで785点以上、IELTSでバンドスコア7.0以上に相当し、このレベルに達することで海外の多くの大学院への出願要件を満たすことができます。
B2レベルはTOEICで550点から780点程度、IELTSでバンドスコア5.5から6.5程度に相当し、多くの海外大学の学部入学に求められる英語力の目安となっています。
大学受験生が最初の目標として設定するには、TOEICで600点以上(B1後半からB2前半)、IELTSでバンドスコア5.5から6.0(B2前半)を目指すことが現実的な目標設定といえます。
CEFRを意識することでIELTSとTOEICのスコアを横断的に比較できるため、留学・就職・大学の英語要件など様々な場面での目標設定に役立ててください。自分の現在の英語力をCEFRのどのレベルに当てはめるかを考えることで、IELTSとTOEICのどちらを受けるべきか、またどのくらいのスコアを目標とすべきかという判断がより明確になります。




